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スナイプスの大運動会2 【デトネーター】 [映画日記<2007年>]

「デトネーター」をレンタル&視聴。

ウェズリー・ウナイプスの大運動会、第2弾!

米の国家安全保障局に在籍するサニー・グリフィス(ウェズリー・スナイプス)は、最後の仕事になるはずの任務で、ルーマニアのブカレストにいた。
武器密売組織の潜入捜査の為である。
地元のギャング、ディミトリに会い、数百丁の銃を買う契約を持ちかけるグリフィス。
ところが、最終局面で、ディミトリにグリフィスの正体をバラす電話が入る。
直後、銃撃戦になるが、グリフィスはディミトりを除く全員を射殺。
ディミトリは地元警察に逮捕されるが、グリフィスもまた身柄を拘束される。
ディミトリは、地元ギャングのボス・ボスタネスコの甥でもあった。
グリフィスの下に現れたのは、元仲間であるCIA局員のマイケル・シェパード。
地元のCIA支局長にクギを刺されながらも、グリフィスに帰国を示唆する。
実は、2日後に、過去の任務の際のいざこざが原因で、グリフィスは殺人で起訴されており、その裁判が行われるのだ。
ただでさえ、禁固刑10年が待っているかもしれないのに、さらに出廷しなければ、逃亡とみなされる。
マイケルはグリフィスに、帰国する際、一人の女性の護衛を頼む。
ナディア・カミンスキーという、ボスタネスコの会計士をしていた男の妻で、夫は少し前に殺されており、ボスからくすねた3000万ドルが消えていた。
状況からして、断れないグリフィスは、早速ナディア・カミンスキーに会いに行く。
会いに行ったCIAの隠れ家で、突然の衝撃を受け・・・

今度の役は、元CIA、現国家安全保障局に籍を置く男。
美女を守って守って、守り抜くっていうオイシイ役ね。

オープニングで、とにかくグリフィスという男を取り巻く状況を、短い時間で一気に説明しなきゃならんから、これを理解するだけで、結構大変だったわ。
予習なしだと、オープニングは結構大事。
床に倒れているグリフィスの映像から始まるのだけど、ラスト近くでまたこの映像につながるように出来ているので、忘れないでいた方が良いよ。

銃の密売で組織と会う時、グリフィスがキャラを変えているんだけど、それがゲイ・・・
くねっとした仕草に、おネェ言葉・・・字幕がおネェ言葉なのを先に気付いて、実際言葉使いがそんな感じで、あの見かけに、くねっとした動き方が・・・悟った瞬間、爆笑しそうになったよ。
堪えたけどね。
寡黙なキャラクターを演じるイメージが強かったから、おネェキャラは、ボディ・ブローみたいに効く(笑)

グリフィスのキャラは、アイロニックな会話を好む、しゃべり過ぎなくていいキャラだった。
しかも、からむ女性ナディア・カミンスキー(シルビィア・コロカ)が、なかなかの美人さんでね。
ナディアが襲われた事で、グリフィスはナディアをつれて、帰国する為に逃げ回るのだけど、ナディアが何か隠していそうな雰囲気がバンバンしていて、謎があって良いね。
しかも、グリフィスもナディアを、全然信用してないから、二人の逃亡劇が緊張感があって、面白くなるってもんだ。

いろんな要素が詰まっていて、とても面白く見れたのたけど、
グリフィスが、絶対2日後には帰国しなければならないと言うタイムリミットと、
CIAから情報が筒抜けに洩れてしまっている、裏切り者捜しと、
ナディアが何か隠しているし、何故襲われるのか、と言う謎がいっぱいあって、非常に楽しい。
主人公に制限が付けば付くほど、面白くなるんだよね。

前回の「ザ・マークスマン」もそうだったのだけど、
謎はいっぱいあっても、サニー・グリフィス中心にストーリーが進むという展開にブレがないので、見やすさもバツグン。
グリフィスが、めちゃくちゃな展開でも、一度引き受けた仕事は、何としてでも遂行するという信念を通すので、カッコイイし、また強いから余計にね。

伏線として、ナディアの隠し事は、意外と分かりやすい作り。
見ているこちらとしては、少し簡単ずきるかもしれないけど、グリフィス自身には、分からないような作りなので、いいのかな。
ナディアが夫の死体の側で、息子と家族三人で撮った写真を触ったり、子供が一番大事だと言ったり、でも映像的には子供は全く出てこなくて、あぁ、もしかしたら、彼女は子供を人質に取られているのかも?って気付く。
妻がいるふうでもない、ボスタネスコの自宅に、子供がサッカーして遊んでいたし。
3000万ドルが消えて、ナディアが何か知っているんだろうなぁ、ってのも、比較的早い段階で、分かっちゃったね。
グリフィスが、ナディアを信用していないので、ま、簡単には騙されないだろうな、とは思うけど、グリフィスって、以外と素直な性格なの?って思ったら、可笑しくなったわ。
徐々に二人が惹かれあっているふうで、でもナディアはまだ裏切りそうで、この感覚のセンスは、いい感じだった。

ナディアがらみで、3000万ドルの行方の方がクローズアップされているから、オープニングで盗まれる映像があった細菌兵器の事は、再登場まで忘れていたよ。
金だけが目的で、ナディアを脅しても物語は進行できた気もするから、そこまで盛り込まなくても、って気はしないでもない。
存在が薄かった分、作動スイッチになるスティックが、ちょろちょろと出てたんだけど、何だっけ?状態になりかけてた。

その、CIAの裏切り者捜しの方は、関係者が、元仲間のマイケルか、地元CIAの支局長くらいしか出てこないので、どちらも怪しい作りになっていたけど、ラストで、マイケルが支局長を追いつめたと見せかけて、グリフィスがマイケルを糾弾する展開は、好きだった。
しかも、その時の銃弾で、グリフィスが床に倒れて、あぁオープニングの映像につながるんだぁ、って思って、んじゃ、グリフィスは死亡?
この思わせぶりは、良かったよ。

グリフィスの殉職&葬儀のセレモニーを見る、グリフィス。
こういう展開も、やりつくした感もあるけど、でも爽快な気分にもさせてもらえるから、まぁいいか。
死んだ事にすれば、全部チャラだもんね。
ズルイといえばズルイけど、裁判の事やら、ナディアの存在の事を考えたら、そうするのが一番なのかな。
市民権がどうのこうのとか、その後の事を考えるのは、こういう場合、野暮ってもんだからね。
警察関係者のこういうセレモニーって、いかにもアメリカちっく。
国旗で棺を包んだり、空砲を鳴らしたりね。
バグパイプを演奏するのは、昔、警察官や消防士など、危険な職業についていたのが、そういう職業しか職がなかったアイルランド系の移民たちの名残なのだってね。
グリフィスにナディアに息子。
そして、3000万ドル。
オープンカーで走り去っていく三人は、ちとカッコ良すぎない?
笑えるくらいベタなラストだけど、こういうのも好きだわ。

「ブレイド」シリーズとか、「ザ・マークスマン」とか、寡黙なキャラより、今回のような、しゃべり過ぎないアイロニックな男ってのは、ウェズリー・スナイプスに合うんじゃないかな。
黒い肌に、オレンジの服が、いい感じだったよ。
ものすごいアクションではなかったけど、スマートで効率的な戦い方が、カッコ良かった。
ま、細かいツッコミは、いろいろ思いつくところもあるのだけど、
短いけどカーチェイスもあったし、大爆破もあったし、満足でしょう。
この分なら、第3弾も、楽しみになっちゃった!

デトネーター

デトネーター

  • 出版社/メーカー: ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
  • 発売日: 2007/01/24
  • メディア: DVD


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堀越ヨッシー

視聴されるのお待ちしておりましたですよ(笑)。ひと足お先に先週レンタルして見ました。個人的には前回の「ザ・マークスマン」よりもウェズリー・スナイプスのアクションがてんこ盛りで満足しました(やっぱウェズ兄貴のマーシャルアーツはかかせない!)。アクションやスタントも何気に頑張ってたし、銃撃戦もそれなりに楽しめたけど、いかんせん悪役が弱いッ!。なんだかさえない風貌のオッサンが敵の親玉だなんて、ちょっと残念。
裏切り者が元同僚なのか、それとも上司なのか..その辺のスリルは楽しめました。でも最後のエンディングはなあ...(苦笑)。死んだ事にしてもらうってのは定石だとしても、彼女と一緒にドライブして去るってのは、なんだかキャラクターに統一感がなくてオイラ的にはNGでした。あそこは「ジャッカル」のリチャード・ギアばりにひとり孤独に去っていって欲しかった...それが戦士ってもんでしょ?(苦笑)。
余談ですが、個人的に萎えるのが車のシーンがスタジオ撮影バレバレだった時(車窓の風景が明らかに合成)。スターになるとロケしたがらなくなるんだよね...めんどくさいから。
ま..今回はウェズ兄貴のアクションを比較的楽しめたから良しとしますか!、次はいよいよ締めの「7セカンズ」ですね。
by 堀越ヨッシー (2007-02-26 20:51) 

Catcat44

こんばんわ!
先を越されてしまいましたか(笑) 1週間レンタルできるまで待ってしまったので。はははっ。
途中の展開で、グリフとナディアがヤッてしまったので、こりゃ最後はくっつくな・・・と、予測してました。こぶ付きでしたけどね。
私的には、まぁOKかなと。
もちろん、一人で去る美学も、おおいにアリなんですけどね。男は背中、ですから(笑)
敵のおっさん具合はともかく(笑)、周りに大勢人がいる中での、格闘シーンてのもいいなぁ、なんて思いながら見てました。
車のシーンの合成は、別の作品でも、すっごく気になる時があります。実際に運転しながらの撮影は、普通しないんですよね。トラックみたいのに車ごと積んで、そのトラックを走らせて、車が走っているように見せかけながら、撮影するようです。これ、金と手間(交通事情とか)がかかりそうなので、敬遠されちゃうんでしょうか・・・
「7セカンズ」のウェズリーは、悪党のようです。これはこれで、楽しみ!
by Catcat44 (2007-02-26 21:43) 

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