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手術リスクの説明 [徒然日記]

えー直腸がんが再発しまして、手術したのですけど、
今回書きたいのはそれじゃあない。

手術する際、どんなに簡単で小さな手術でも、主治医から説明され、同意書にサインすると思うんですよ。

今は病院もインフォームドコンセントがしっかりしていて、
どんな手術で、どんなリクスが伴うのかって事を、これでもかってほど説明してくれる訳ですよ。
特にリスクの説明は、ほんの数パーセント、0.数パーセントでも可能性があれば、
それについてのリスク説明があるのですよ。
病院も訴えられないよう必死だから、もう脅しレベルで(笑)

でも手術も回数を重ねると、ほとんどリクス説明されるような状況にはならないから、
医者だっていい腕持ってるし、道具も良くなってるし、
とにかく説明だけだろうって私も思ってた。

ところが今回、そのほとんどないんじゃないかって思ってたリスクが、向こうからやってきたんですよ。

「腸閉塞」と「縫合不全」。

「腸閉塞」は腸が動かなくなる状態。
とにかく痛い。そして気持ち悪い。吐く。吐く。吐く。とにかく吐く。

軽い重たいがあるから一概には言えないけど、
今回はまあまあ大変で、昼夜問わず吐きまくってたから、
どうにもこうにもイレウス管っていう管を十二指腸の奥まで入れて、
溜まった腸液を外に出さなきゃ治らなくて、これがまた管を鼻から入れるのが痛いのなんの。
固いし太いし、奥の方まで入れるし。
しれっとした顔して管入れてる先生の顔を見上げながら、ちくしょーお前も入れて見ろ!
なんて思ってました(笑)

まぁ3日も管入れていればだんだん治ってくるんだけどね。
あとはおならとう〇こが出ればOK。

私の場合は全身麻酔のせいで腸が一時的に動かなくなったから、1週間もすればなんでもなくなるんだけどさ。
とにかく痛いのと吐くのがね。
ツライよね。

これはまだいい方で、「縫合不全」はじめてなったけど、これ、大変なんてもんじゃなかったわ。
人生最大のピンチ。
マジで、心が数回折れた。
この私の心が折れて、泣き言を看護師さんに聞いてもらったのだから相当だわよ。
がん告知でもなんともならなかったのに、今回何度かめそめそしたからね。本当に。

「縫合不全」は見て字のごとく、手術で縫ったところが、また開いちゃう事。

今回の私の場合は、お尻から切ったのだけど、その際に小腸もちょいと切って縫った。
そこがちょこっとだよ、ちょこっと穴が開いちゃった。

このちょこっとが、ちょっとどころでなく、大変も大変。

腸から漏れた腸液が、お尻に漏れて広がっちゃって、まあ痛い。
どれくらい痛いかっていうと、自力で全く歩けなくなった。
というより、ほぼ自力で動けないくらい、痛い。

痛み止めも効かなくて痛い。
寝てても痛い。
座ってても痛い。
どの恰好をしていても痛い。
ベッドで痛いって言うしかできないんだもん。

それくらい、痛かったの。

切った傷と、切ったお尻の骨と、お尻から太ももにかけて。
漏れたのが右側だったから、とりあえず右の方全部。

インフォームドコンセントのリスク説明、正直なめてたわ。
まさかこんな事は起きないだろうと。

それが起きた。

うつ伏せでの手術で、特殊な切り方だったから起きたというのもあるのだけど、なめてたらいかんわ。これ。

このせいで骨髄炎まで心配しなきゃならんくなった。

手術も追加で、1週おきに2回もした。計3回。

痛み止めやら抗生剤やら、飲み薬も増えて肝臓まで悪くなった。

痛みが引いて自力で歩けるようになるまで、1ヶ月以上車椅子生活だった。

テレビもスマホも全く見る気力がなかった。

点滴ですら4つも5つもぶら下げてるのに、ドレーン3本に、おしっこの袋まで、点滴棒がキャパ超えしそうだった。

おかげで、クリスマスも年末年始も、ずっと病院だった。

しかもすごーくゆーっくりゆーっくり治るのを、ただただひたすら、待つだけの入院生活。
そりゃ私じゃなくても心折れるさ~。

まだリハビリとか自分の努力で解消される悩みは、ちっともしんどくない。
でも、待つだけってしんどい。
痛いのが治るまで、待つだけ。

まあ先生から長くかかるよって言われていたからそういう覚悟はしていたけど、
それでもしんどかったなぁ。

良い看護師さんたちたくさんいらして、かわるがわる心配してくれて、本当にお世話になりました。

主治医のおっさんが見事なマイペースなので、部下の若手の女医さんがいろんな事をしてくれてすごい助かった。
おっさん先生を一緒にディスったりして、笑いあえたのも良かったと思う。

あと、主治医は消化器の専門家だから腸の話しか基本しないから、全身状態をリハビリの先生が把握してくれて、詳しく説明してくれたのはすごい助かったわ。
痛いうちは無理して歩いちゃダメってめちゃめちゃ言われ続けてたのだけど、それもリハビリの先生の説明があってこそ納得できたから。

1ヶ月ほどの入院予定が、3か月以上かかったから、やはりリスク説明なめちゃいかん。
やっと退院できたけど、まだ油断できないんだもん。
起こるかもしれないリスク説明だから、もし起きた時をちょっとだけでも意識しておいた方がいい。
痛い苦しいしんどいは心が折れるから、せめて説明された事くらいはきちんと覚えておかないとね。

まだもう1回手術があるんですよ。
だから次はきちんとリスクの覚悟だけはしておこうと思う。
どんだけ医療が発達しても、何が起こるか分かんないのが手術。
そう思っておかないとね。




コメント(6) 
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コメント 6

non_0101

そんなに大変な出来事があったのですね(T_T)
クリスマスもお正月も病院だったなんて…
読んだだけでは想像も出来ないくらいのしんどい状況ですね。
せめてブログに描けるくらいになったのは良かったのかな。
あと1回の手術は無事に終わりますように願っています☆
by non_0101 (2017-03-05 21:07) 

LICCA

nonさんこんにちわ!コメありがとうございます!
なかなか経験できない事をどんどん経験してますね(^_^;)
これは書かずにはいられない(笑)とかちょっと思ってますw
あと1回、頑張ってきまっす!
また落ち着いたら書きますかね(^-^)
by LICCA (2017-03-07 08:59) 

アリス

しばらく更新がなかったので、ブログやめちゃったのかな・・なんて思っていましたら、・・とても辛い思いをなさったのですね。
理解するのに、何度も何度の読み返してしまいました。
泣いちゃう。
心から応援しています!!!
by アリス (2017-03-26 18:03) 

LICCA

アリスさん、こんにちわ!コメントありがとうございます!
今となっては喉元すぎればなんとやら、となってきてますが(笑)
あまりない経験をしつつ、なんとか元気にやってますので(^-^)
心配なさらずにお待ちください~。
by LICCA (2017-03-28 09:42) 

ゆう

こんにちは!
飛び飛びですが、ブログ拝見して、そうそう!って頷いている1人です。大体の事はわかるつもりなので嬉しくなりました。
私は卵巣がんで、20時間の手術であらゆる物を取り去り、腸も確か15cmくらいしか残っていません。術後のドレーンの数と言ったら凄かった(笑)排出先も大きな機械2台で点滴台2台持ちだったり。パウチもぶら下がっていました。
それでもストーマではなかったけど、最近ストーマを作りました。私はイレオストミーで、水様便〜泥状ですね。失敗すると悲惨です(笑)

コメントしよう!と思ったのは、縫合不全と言う言葉!私も術後すぐからそれと言われていたのですが、結果少し違うようで痛くは無かったです。
直腸膀胱瘻と言って、直腸と膀胱ところが穴で繋がってしまい、便と尿がお互いを行き来してる感じ!尿から便が出るわ、肛門から尿が出るわ。それで尿路感染症を起こし、熱が出るって訳で、抗ガン剤も進まないのでストーマ作りました。相変わらず肛門から尿は出ていますが。
穴が塞がるのを待つために、尿管にはバルーンが入ったままで、もしかしたら人工膀胱と変わらない状態かもしれません。オムツもしているのでなかなか大変ですが、オムツは最初からだし慣れてきました。
バルーンも一応半年と言われているけど(既に半年入れてます)、塞がらなかったら人工膀胱作るんじゃないか?とか思っています。仮に外れても、自己導尿は免れないみたいですし。

上手く話をまとめられず、よくわからないかもしれませんが、何となく似たような私です。
LICCAさんのブログ読んで、色々参考になったし、励まされました。
今度ゆっくり他の記事も読みたいと思います。
長文失礼しました。
by ゆう (2017-05-25 10:07) 

LICCA

ゆうさん、コメントありがとうございます。
再入院などいろいろありまして、お返事遅くなりましてスミマセン。
稚拙なブログですが、読んで頂けるだけでありがたいです。
どうも私より大変な感じですね。
手術回数こそ多いですが、パウチは良好ですし、最近坐骨神経切ったのですが、それもリハビリで慣れてきましたし、日常は穏やかなので。
お互い身体は大切にしつつ、少しずつでも楽しい事をしながら、日々穏やかに過ごしましょうね。
by LICCA (2017-06-23 21:38) 

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