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ベストセラーたる所以 【ダ・ヴィンチ・コード】 [本日記]

「ダ・ヴィンチ・コード」 ダン・ブラウン著 越前敏弥訳 を読んだ。

文庫で発売されたので、読んでみた。
難しいかと思ったけど、それは馴染みの薄い題材が中心になってるだけで、本筋はミステリーで暗号解読だから、結構軽い感じで読めて、面白かったわ。
かなりの長編だけど、すっと読めてしまって、ベストセラーになった理由が良く分かるわ。
少しレオナルド・ダ・ヴィンチとキリスト教の周辺の知識が必要になるけど、でもそれは読み進めていくうちに、理解できるようになると思うから、あんまり気負うことはないよ。

ハーバード大学の宗教象徴学者のロバート・ラングドンが、ルーブル美術館館長ジャック・ソニエールの殺人容疑で追われながら、フランス警察の暗号解読係のソフィー・ヌヴー捜査官と一緒に、謎の組織からも逃れつつ、レオナルド・ダ・ヴィンチが残したキリストの妻マグダラのマリアの秘密を解き明かしてゆく。
そんな物語。
冤罪の逃亡劇と、マグダラのマリアを巡る暗号と謎解き。
決してファンタジーの世界ではなく、現実世界のフランス、イギリス、スコットランドが舞台で、現代のキリスト教の歴史を揺るがしかねない内容になっているのだ。
だから、かなり物議をかもし出したらしいね。
キリスト教を信じる人達には、ちょっと刺激が強すぎるのではないかな。
捉え方によってはキリスト教を根底から覆しかねない事実も含まれているようだし。
イエス・キリストが神か人か。信者にとっては、大問題でしょう。
私達が普通に知ってる、磔からの復活や、処女生殖、伝説はいっぱいあるけど、実はキリストは、マリアと愛し合い、普通にセックスをして子供を宿した。
となったら、歴史が変わっちゃうらしいよ。まぢで。
レオナルド・ダ・ヴィンチの最後の晩餐の絵などはともかく、キリスト教に絡んで、ヴァチカンの教会やそれに準ずる組織、秘密結社なんかは、日本じゃほとんど馴染みがないから、現実味に欠けるのは仕方ないやね。
でも、全て事実に基づいているらしいので、そう思って読むと、感慨もひとしおなのかな。
長編な分、なかなか丁寧な描写であると思うよ。
情景描写も心理描写もね。
で、翻訳が良くできているので、多少の違和感はあったけど、いかにも訳文ぽすぎる感じはなくて、読みやすかった。
登場人物もそう多くないので、迷わないしね。
ロバート・ラングドンとソフィー・ヌヴーが、警察に追われている事実が、切羽詰った感じがして、緊張感が途切れず読める理由なんだろうね。
長い割りにあっという間だったよ。読み終わるまでね。
今、読みたい本が見つからないなら、お薦めよ~!

忘れてた。
5月に「ダ・ヴィンチ・コード」の映画が公開になるよ。
ロバート・ラングドンにはトム・ハンクス。
ソフィー・ヌヴーにはオドレイ・トトウ。
ベズ・ファーシュ警部にはジャン・レノ。
シラスもアリンガローサ司教も、キャストが雑誌に載り出したね。
世界同時公開だってさ。ちょっと楽しみ~。見に行くよ!


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