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たまにゃ女戦士もカッコイイ! 【イーオン・フラックス】 [映画日記<2006年>]

「イーオン・フラックス」を見た。

やっと見れたよ。もう終わっちゃうし(苦笑)
シャーリズ・セロン主演の、近未来SFアクションだよ。
一昔前まで、近未来っちゅーと、せいぜい20●●年とかだったのに、2006年の今、未来は2●●●年になったよね。
未来ってのは、いつでも遠いモノだ。もうすぐ千の位が変わるんだろうね。
2011年、(確か小麦の遺伝子操作でだった気がする)新種のウィルスが突如発生し、人類の99%が死滅した。
ワクチンが完成すると、生き残ったわずかな人間は、今や一つしか存在しない都市ブレーニャで、潔癖で厳重な管理社会の中、400年もの楽園生活を送ってきた。
2415年、イーオン・フラックス(シャーリズ・セロン)は反政府組織モニカンの女戦士だ。
完全主義の政府を打倒する事を目的としたモニカンは、また政府の厳しい取締りの対象でもある。
ある日、イーオンの妹ウーナは、モニカンと間違われ、警察によって射殺されてしまう。
イーオンは、妹の復讐と、政府の破壊の為、任務に生きるのだった。

設定としては、特に目新しいところはなく、特別な能力や武器もない。
戦士達は皆、体術に優れていて、瞳に特殊なレンズを装着できたり、足に手を移植したりと、有機的な技術はあるが、基本の武器は銃だったりする。
ただ、科学技術と共にバイオテクノロジーも発達したらしく、庭に生えている植物から、種が弾のように飛んだり、芝生が針のようになったりと、自然でありがたいようなものが兵器になっていたのは、ナイスなアイディアだと思ったよ。
多分、対ウィルスのワクチンなんかを頑張って研究していた歴史があるからなんだろうけどね。
政府のトップであるグッドチャイルド兄弟、兄のトレバーと弟アーレン。
この二人はワクチンの開発に成功した人の子孫にあたるんだけど、実質この兄弟の独裁政府なのだけど、イーオンはついに兄のトレバー暗殺の任務にあたる事になる。
その過程で、実は隠されている秘密が、明らかになっていくのだ。
ついに対峙するトレバーとイーオン。
ところがトレバーはイーオンの事を違う名前キャサリンと呼び、イーオンもまた自分を見つめるトレバーを撃つ事ができなかったのだ。
このあたりから、隠された秘密が物語の中心になっていくんだわ。
トレバーは何かの研究をしていた。
ウーナも含めて、警察によって殺された、たくさんの人達は実験対象だった。
そんな事実を知り、イーオンは疑問にとらわれる。
トレバーの事を自分は知っているのか、妹ウーナは何の研究対象だったのか。
自分にある、微かな別の記憶は、一体何なのか・・・
政府の実態も含めて、ウィルスのワクチンと、それによって引き起こされた別の事実、これがクライマックスだよ。
グッドチャイルド兄弟の確執とか、記憶の正体とか、隠された秘密とか、まぁ、ありきたりではあるけど、効果的だったと思うわ。
ワクチンの弊害が不妊だったり、その苦肉の解決策が、死者のDNAを利用したクローンだったり、現代社会の問題も内報していて、それはそれでアリだと思うよ。
ブレーニャ在住の500万の住人全てがクローンだったのは、よーく考えると気持ち悪いけどね。
それを解決したいトレバーと、秘密を隠したまま政府の実権を握りたいアーレン。
兄弟喧嘩の勃発だ(笑)
ただし人類の未来のかかった兄弟喧嘩だけど。
イーオンとトレバーが秘密を共有してからの、二人と政府とのチェイスは、シャーリズよくやったなぁと感心感心。
完璧戦士だったから、戦う女ってもの、たまにはいいものだ。
イーオンのDNAが、トレバーの元妻のものだった、てのはちょっとできすぎだけどね。
中間の謎解き部分は、まあまあのできなのに、オチである結末がちょっと頂けなかったな。
不妊の自然治癒は、ナシでしょう。
そりゃぁ、人間の技術より自然が勝ったって言えば聞こえはいいけど。
不妊治療の研究が完成していたってのが、救いかな。
といにもかくにも、野心たっぷりの弟は死に、クローンの秘密もバレ、イーオンもトレバーも生きているから、希望のある結末で良かったわ。
こういうレジスタンスものは、だいたい希望のある結末だけどね。
黒いピタッとした衣装で、忍者ばりに壁を登ったり、銃を連射させるシャーリズ・セロンは、カッコイイよ!
髪を黒く染めたのは、何でだろうね。元々ブロンドなのにね。
監督がカリン・クサマさんという、アメリカ生まれアメリカ育ちだと思うけど、アメリカ人と日本人のハーフの女性。
そのせいか、ジャパネスク盛りだくさんなの。
蛇の目傘とか、座敷とか、美術面がね。
黒髪もその中の一つなのかな。
最近の日本人のかなりの数がカラーをしていて、緑の黒髪は減ったけどね。
かく言う私も・・・
アメリカでの興行成績はぱっとせず、あんまり評価の高くない作品だったけど、見たらそんな悪い作品ではなかったと思うよ。
B級SFアクションとしては及第点って評価があったけど、その通りだと思うわ~。


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