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ヴィンの笑顔はカワイイぞ 【キャプテン・ウルフ】 [映画日記<2006年>]

「キャプテン・ウルフ」をレンタル&視聴。

ヴィン・ディーゼル主演の、コメディだよ。
米海軍特殊部隊のシェーン・ウルフ大尉(ヴィン・ディーゼル)は、拉致された科学者を救出する任務に失敗し、科学者は殺され、シェーン自身も負傷してしまう。
その2ヶ月後、現場復帰したシェーンに与えられた任務は、その殺された科学者の、残された家族の護衛&行方不明の科学兵器ゴーストの捜索だった。
夫人とシェーンの上官はスイスの銀行の金庫へ、中身がゴーストかどうかを確かめに出かける為、留守の間、シェーンが子供達の護衛と、家の中の捜索を担当するのだ。
泣く子も黙る海軍大尉と高校生から赤ちゃんまでの5人の子供が一つ屋根の下・・・
とくれば、後はだいたい想像できるよねぇ。
確かに想像通りの展開になるんだけど(笑)
とにかく何でも軍のスパルタ教育を実践してしまうシェーンが可笑しい。
それに全く協力する気のない子供達も分かる。
一人熱いんだもん。シェーンがさ。
で、子供達も、一癖も二癖もあって、騒々しい家の中が、正にコメディだよ。
ベビーシッターがいたのに、子供達のあまりのいたずらに、さっさといなくなっちゃうわ、スイスに出かけた夫人からは、まだしばらく帰れないと連絡が入るわ、結局、シェーンが赤ちゃんの面倒から、子供達の学校の送り迎え、炊事、洗濯、何でもしなくちゃならない状況になっちゃうのだ。
シェーンに反発する子供達と、家の事など何もやった事のないシェーンの、ドタバタ加減が良いテンポで展開していて、反発し合っているけど、嫌味がなくていいよ。
このあたり、上手い。
で、定石通り、いつどうやって理解し合うようになるのかって言うと、
実際、化学兵器ゴーストを狙って、賊が侵入し、シェーンと大乱闘をするのだよ。家の中でね。
この賊が、黒い忍者!
中身は中国人なのに、何故か忍者なのよ。オーディオ・コメンタリー聞けば分かるけど、監督以下、スタッフが忍者って呼んでいる。中国に忍者は、いないんとちゃいまっか?
で、その襲撃をキッカケに、安穏としていた子供達は、真剣に自分達の危機を実感し、それを救ってくれたシェーンに協力するようになるのだ。
あ、いや、お互い意見を聞き合おうって、約束するんだった。
握手で、“Deal”ってね。
それからの方が見ものかも。
気持ちいいほど、シェーンがばったばったと問題解決しゃうのだ。
長男を目の敵にする教頭をぎゃふんと言わせたり、隠れて通っていた芝居の演出をしたり、
長女のとんでもない運転の指導をしたり、
次女のガールスカウトの友達に、カンフーもどきを伝授したり(笑)
次男&三男はまだ小さいから・・・きちんと面倒みれるようになってるよ。シェーンは(笑)
その中でも、長女が、父親を殺されて以来、兄弟の為にって気をはっているのだけど、ふと窓辺で泣きそうになっていると、そこへシェーンが来て、自分の生い立ちを語るのだよ。
小さい頃母が家を出て行って、やはり軍人の父に、8歳で全寮制のミリタリースクールに入れられた事。
ある日手紙で父の死を知った事。
そんなシェーンに長女は完全に気を許し、シェーンにすがって泣くのだ。
いい感じにしんみり&ほろっとさせられるシーンだよ。
ただちょっとツッコミ入れると、謎の忍者襲撃事件だけで、あっと言う間に子供達とシェーンの溝が埋まっちゃったのが、あっけなさすぎて、眉唾っぽく感じちゃった。
たいして気にならないと言えば、ならないのかもしれないけどね。
母親が帰って来ると言う連絡を受けた子供達が、本当に嬉しそうにはしゃぐ姿を見て、一人寂しそうな表情をするシェーンが、なんか良かったわ。
で、肝心のゴーストだけど、シェーンはガレージの地下に、それを見つけるのだ。
夫人と上官が家に帰ってきて、久しぶりの親子対面の間、シェーンと上官はガレージに向かう。
が、またまた謎の忍者・・・実はお隣のチェン夫妻なんだけど、その登場で、首謀者はシェーンの上官だった事が判明するのだ。
他に登場人物がいないから、そう考えると、そう難しい謎ではなかったけど、かなりギリギリまで正体を隠しているから、それがバレた時も、えっ?ホント?って気持ちになれるよ。
私のお気に入りシーンは、この最後のところなんだけど、殺された科学者は、入り口からゴーストを隠した金庫まで、これでもかってほどのトラップを仕掛けていたんだよね。
これを避けて通る唯一の方法が、次男を寝かしつける為に、その科学者自身が考えた、パンダダンスなる、ちょっと変てこなダンスなのだ。
真剣にパンダダンスを踊るヴィンが可笑しいんだよ。
トラップに掛かったら、命にかかわりそうなほど仰々しいトラップなのに、可愛く踊るヴィンはイイ!
もちのろんでハッピーエンドだから、見ててすっとしてイイよね。
子供達と、お別れするシェーンの優しい感じが、やっぱりファミリー映画だよね。
これディズニー映画なんだけど、だからなんだけど、特に子供達の関わる危ないシーンは制限されてるようで、アクションは専ら大人専用。
銃も登場するが、オープニング以外、1発も発射されてないから。
かつて似たような映画で、アーノルド・シュワルツェネッガー主演の「キンダ・カートンコップ」は、さすがに最後はドンパチの銃撃戦があったけど、これは子供達が登場してから、そういうのは一切なし。
忘れがちだけど、唯一、オープニングの派手な人質奪回作戦の時だけね。ドンパチしてるのは。ものの数十分間だけ。
正にディズニーマジック(笑)
激しいアクションを期待するのは間違いだろうね。
ヴィンVS忍者は、なかなか見ごたえあったけど。
子供達の名演が、この映画の成功した理由だね。いい子ばかりで感情移入しやすい。
あと、カモ(笑) 名演だよ~。
ヴィン・ディーゼルって、強面のアクション俳優だけど、実はとってもカワイイ顔してるよね。
「ピッチ・プラック」や「リディック」のイメージか、「トリプルX」のイメージだけど、こういうコメディもすごい向いてると思うな。
あたふたする感じが、可笑しいもん。
ムキムキなのに、ふとした寂しげな表情とかもイイよ。
スキンヘッドって、どうも黒人のイメージが強いけど、彼のスキンヘッドはカッコイイよね。
ヴィン・ディーゼルは、イタリア系アメリカ人らしいから。
よく見ると、イタリアンな顔立ちが分かるよ。
ディズニーらしい子供向け、ファミリー映画の枠を出る事はないけど、アクションあり、ハートフルあり、笑いあり、カモあり(笑)
たくさんの要素を上手く処理できた映画なので、久しぶりにイイ感じのコメディ映画だったよ。

キャプテン・ウルフ


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