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タイトルまんま 【デス・レース】 [映画日記<2008年>]

「デス・レース」を見たよ!

製鉄所で働いているジェンセン・エイムス(ジェイソン・ステイサム)は、工場が閉鎖になった日、自宅で何者かに襲われ、妻殺しの濡れ衣を着せられたまま、孤島の刑務所ターミナル・アイランドに収監される。
時は2012年。
経済が破綻したアメリカでは、刑務所は全て、営利目的で民間企業が運営していた。
このターミナル・アイランドで行われているのは、まさに“死”のレース。
マシンガンやパナーム弾、鋼鉄の行装で武装したレースカーが、刑務所内のコースを走り、5回勝てば、晴れて釈放が与えられたが、負ければ“死”から免れられない“デス・レース”。
国民は、この危険なレースの中継を見たいが為に、刑務所に金を払うのだ。
刑務所所長のヘネシー(ジョアン・アレン)は、エイムスにある提案を持ちかける。
“デス・レース”で現在4回勝っている伝説の覆面レーサー“フランケンシュタイン”。
だが彼は、5回目の勝ちのかかったレースの事故で、すでに死んでいた。
だが、観衆はフランケンシュタインの走るレースを待ち望んでいる。
そこで、エイムスにフランケンシュタインに成りすまし、レースに出場しろ、と言うのだ。
元レーサーのエイムスは、腕をかわれたのだった。
エイムスは最初は乗り気ではなかったが、一人娘の存在をネタに脅させると、半ば強引にレースに参加せざるを得なくなる。
レースは3日間。
最終日に一番にゴールを切った者が勝ち。
そして、“死”のレースは始まった・・・

面白かった。
カーレースもので、B級アクションの類で、ネタも目新しいものじゃないし、先もなんとなく読める。
そして、想定内の結末。
こういうふうに書いたら何が面白かったのか分かってもらえないかもしれないけど、
でも、やっぱり、面白かったな、って思ったんだ。

主人公のジェンセン・エイムスが、天才レーサーフランケンシュタインの代わりとして、
無実の罪で収監され、レース出場に強制させられる一連の流れは、特別複雑でもないし、
真犯人もすぐにバレる。
それが、刑務所長の仕業なのも、バレバレ。
だから、彼がどうやって、妻の仇を討つのか。
レースの行方以外では、そのあたりが気になるくらいかな。

さすがに主人公だけあって、ジェンセン・エイムスのバックグラウンドは、一応きちんと作っているよ。
でも結局はレースがメインだから、
そこまで感情的にキャラクターを作りこむ必要もないし、
彼がレースに臨む心境とか、復讐心とか、そこから出て行きたい気持ちが汲み取れれば、それで十分だと思う。

ライバルたちの設定とか、エイムスのチームとなるクルーの設定とか、
典型的なところでは、諸悪の根源である所長のヘネシーのキャラクターとか、
かなりのベタ。
ベタベタもいいところ。
ヘネシーが女性なところも、ベタで笑ってしまいそうになったけど、
男性だと自ら力でねじ伏せるイメージがあるけど、
女性だと、囚人に力では到底勝てないなら、権力や武器、自分の立場を利用して、
凶悪な囚人たちを手玉に取っている、という設定ができたのは、いかにもそれらしくて、良かったんじゃないかな。
ベタすぎて、逆に苦手な人がいそうだけどね。

レースシーンは、ちょっと興奮してしまいました。
「スピード・レーサー」のレースシーンも楽しかったけど、これはお上品もお上品。
こっちの“デス・レース”のレースシーンは、とにかく野蛮。
マシンガン搭載が基準で、パナーム弾も飛び交うし、ミサイルも発射しちゃってる。
だからレースカーの行装もごついを通り越して、走る鋼鉄みたい。
それが相手を殺す勢いでレースをするのだから、興奮もするっしょ。
容赦のないレースに、年甲斐もなくわくわくしてしまいました。
どうやってエイムスは勝つんだろう、ってね。

そのジェンセン・エイムスを演じるのはジェイソン・ステイサム。
この方、リュック・ベッソン監督の「トランスポーター」で知ったから、ドライバーのイメージがかなり強い。
「トランスポーター」は黒いスーツ姿でスマートに車を乗りこなすけど、
“デス・レース”は明らかなブルー・カラーだからな。
それでも、筋肉もりもりになった背中が、いい感じ。
またもや、フランクって名前だったね。
実は「トランスポーター」もフランク。
“デス・レース”ではフランケンシュタインに成り代わっているから、呼び名は略してフランク。
どっちもフランクじゃん。
わざとだったらびっくりだけど、そうじゃないよね?
イメージがかぶるのは偶然だと思うけど、キャラクターが全然違うのと、
ジェイソン・ステイサムはドライバーズ・シートが良く似合う。
ここまでがふるのに何故、という疑問は残るけど、ドライバーが合っているから、いいのかな。
深く考えなくても。

レース中、助手席でコースや武器使用のナビゲーターをするのが、女囚ってところが、いかにもアメリカンな空気が感じられて、笑いそうになっちゃった。
やっぱり、セクシー担当女子は出てくるのね、ってね。
ナビが別にいるってところが、ちょっと驚きポイントではあったのだけど、
セクシー担当女子を登場させるには、理由が必要だもんね。
その程度の意味かと思ったら、いてもいなくても、って気もしたけど、
これ、多分、アメリカ的には、いなくちゃダメなんだろうな、なんて思っちゃった。

やはりレース中に、武器を使う為には、路上に設置されたポイントを踏まなきゃならない、ってアイデアを見て、
つい、マリオカートとかのレースゲームとか、ゼビウスみたいなシューティグゲームの類を思い出したよ。
これ踏むと、得点倍とか、バイタリティ一つ増えるとか、無敵になる、とかね。
レースには効果的だった部分もあったけど、
ちょっとゲームちっくな発想に、違和感があったかなぁ。
ちょーシリアスなエイムスの表情と比べちゃうとね。

結末については、ちょっと物足りなさが残っちゃった。
どかんどかんときたなら、最後もどっかーんとキメて欲しかったかも。
あれはあれで、結局は気持ちいいどかん、が最後にあったから良かったけどね。
分かりづらい書き方しちゃったけど、
所長をどかんと片付けるなら、エイムスがやれば気持ちいいのになぁ、って思っていたからね。
ま、チーム仲間がどかんとやってくれたから、すっきりはしたのだけど。

こうやって感想書き出すと、足りない部分、そうだったらいいのに、と思った部分がたくさん出てくるのだけど、
でも通してみれば、面白かったと思うんだ。
“そこそこ”の作品が多いな、というのは、最近の洋画の感想ではあるのだけど、
前回見た「イーグル・アイ」、前々回の「ウォンテッド」のそこそこに比べたら、
“デス・レース”の方が見終わってすっきり楽しかったと思うよ。
なんだろう、目的がはっきりしていた作品だったからかな。
それにレースの迫力自体で、見たかいがあったと思わされちゃう気もするし。
単純なストーリーが、レースに合っていたんだろうね。

少々エグいところもあるから、見る時は注意が必要かもしれないけど、
こんな感じのが好きだったら、見てもいいと思うよ。
最後のどかんが足りない気がするけど、それなりに楽しかったし。
レースシーンとかね。

実は、この作品、1975年の「デス・レース2000年」のリメイク。
とは言え、この元作品はブラックジョークの作品のようだから、
設定とかキャラクターは変えてなくても、コンセプト自体は変わっちゃってるって事みたいね。
どうも主人公もフランケンシュタインのままみたいだし。

最後に、俳優ジェンセン・アクレスファンの私としては、なかなか珍しい名前なのに、主人公と同じで、
全く違う次元で、興奮した事を、ここに告白しておきます。
お粗末。
タグ:映画
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コメント 4

ina

はじめまして、こんにちは
googleでジェンセン記事を書いているblogさん検索からお邪魔しました。
わたしも「デス・レース」見に行ったばかりなのですが、
まさしく!!同じ「名前がwww」と同じ箇所にひとり興奮してしまったので思わずコメントさせていただきました(笑)
しかし、この作品をyahoo映画で検索すると主人公の名前が「ジェンセン」ではなく「ジャンセン」になっているんですよね(?_?)
映画は同じく大興奮&大満足でした!!
同じ箇所に惹かれたジェンセンファンの方もいたことに興奮してしまい、まとまりの無い文章になってしまいました申し訳ありません;
by ina (2008-12-03 16:58) 

LICCA

inaさん、はじめまして&コメントありがとうございます!
しかもピンポイントで反応して頂いて、嬉しいです♪
映画の方も楽しく見れました。
いわゆる派手なドンパチが好きなので、シンプルなストーリーが、アクションやカーレースに合っていたと思います。

主人公の名前ですが、ジェンセン<JENSEN>という名前自体が少々珍しいのと、少し前に映画「X-MEN」シリーズが人気だった頃、ジーン・グレイを演じた女優さんがオランダ人のファムケ・ヤンセンさんで、ヤンセンの綴りが<Janssen>で、これと混同している事がすごく多かったのですよね。
ジェンセン(・アクレス)もよくジャンセンと誤植されていました。
そのせいだと思うのですが。
ジェンセンの知名度もそろそろ上がってきたので、誤植はなしでお願いしたいですね。
by LICCA (2008-12-04 21:45) 

うつぼ

この映画、予告編を映画館で観たのですが、仮想世界では意外とチキンな私(笑)、きっとバクバクしっぱなしだろうな、、と思ってみておりませぬ。
で、映画と関係ないのですが、上でLICCAさんがコメントされているファムケ・ヤンセン、X-MENは観たことありませんが、「007ゴールデンアイ(ピアースブロスナンの一作目)」でオナペットという名前の悪役で出ています。007を食うくらいのすげー存在感です。よかったら一度ゼヒ。(^^)
by うつぼ (2008-12-07 19:14) 

LICCA

うつぼさん、こんばんわ!
かなりのスピード感とラフな描写があるので、うーん、確かにバクバクな感じになると思います(苦笑)
実はファムケ姉さんが出演している「007」は見たのです。レンタルで。
「X-MEN」が悩めるヒーローだったので、この時の役とのギャップに、驚いた、というより爆笑でした。。。
by LICCA (2008-12-08 22:02) 

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