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期待を裏切らない娯楽作 【特攻野郎Aチーム THE MOVIE】 [映画日記<2010年>]

「特攻野郎Aチーム THE MOVIE」を見たよ!

ジョン・スミス大佐<ハンニバル>(リーアム・ニーソン)を中心として米軍で活躍する通称Aチーム、ペック中尉<フェイス>(ブラッドリー・クーパー)、バラカス軍曹<B.A.>(クイントン・“ランペイジ”・ジャクソン)、マードック大尉<マードック>(シャルト・コプリー)は、彼らが出会ってから8年、すでに米軍内では伝説と化していた。
イラクから米軍の撤退が始まった矢先、CIAのリンチ捜査官(パトリック・ウィルソン)からニセ米ドル紙幣の原版がバグダットから持ち出されるという情報が入る。
Aチームで事を片付けたいハンニバルだが、上官であるモリソン大将の許可がなかなか得られない。
そこへパイクと名乗る傭兵軍団を率いる男が現れ、ハンニバルはますます自分たちの手で片付けたいと思う。
親友でもあるモリソン大将を説得したハンニバルは、国防省から監視にやってきていたソーサ大尉(ジェシカ・ビール)の目をかいくぐり、周到な作戦を練り、米軍キャンプに紙幣と原版を持ち込む事に成功する。
ところが、作戦成功に喜ぶAチームの前で、モリソン大将の乗った車が爆破。
紙幣は燃え、原版の行方は不明となってしまう。
ハンニバルがハメられたと気づいた時には、すでに遅く、Aチームは軍法会議にて有罪。
階級は剥奪され、不名誉除隊、さらには10年の服役が待っていた。
それから半年、服役中のハンニバンルを、CIAのリンチ捜査官が面会に訪れる。
例の原版が動いたのだ。
リンチの手引きの元、ハンニバルは脱獄すると、仲間たちを次々と脱獄させていった。
再び結集したAチーム。
彼らは自分たちをハメた人間に復習を誓い、汚名を注ぐ事に命をかける。
果たして彼らの行く末は?!

いや~、期待を裏切らない娯楽作はいいね~。
安心して見ていられるわ。

80年代、ドラマ「特攻野郎Aチーム」はよく放送されていて、さらには映画版の放送もあり、小学生~中学生だった私は大好きで、しょっちゅう見ていたのよ。
昔、米ドラマで夢中で見ていたのはこの「Aチーム」と「ナイトライダー」だけだからね。

「Aチーム」は、なによりキャラクターと、彼らのシチュエーションがいい。
いわゆる「必殺仕事人」形式なのよね。
無実の罪で追われている主人公たちが、依頼をされれば法で裁けない悪人を、自らの手で裁いていくってやつ。
それに「Aチーム」の4人が、4人4様、キャラの棲み分けができていて、それぞれ得意分野や担当が決まっていて、カブらないってところがいいし、いつの時代でも勧善懲悪ってのは、気分がいい。

という事で、リメイク映画化の話を知った時から、とてもわくわくして待ってたのよね。
しかもハンニバルをこれまた好きな俳優リーアム・ニーソンが演じるってなった日にゃ、うわ~お~ぅ、ってなって。

でも、本当は、リーアムはハンニバルのイメージじゃなかったんだ。
ハンニバルはもっと中年太りしていて、おっさんでダサいイメージがあった。
でも頼れるリーダーはカッコイイ、みたいなね。
だから長身で細身、どちらかというと繊細な演技派のイメージがあったリーアムは、実際どうなの?と思ってたんだ。
ほら、「シャーロック・ホームズ」が、英ドラマのイメージが強すぎて、ロバート・ダウニーJr.が最後まで馴染まなかったってのが最近あったからさ。

結論からいうと、その心配は杞憂に終わって良かったよ。
実をいうと、やはりリーアムはハンニバルのイメージではなかったんだけど、それを忘れるくらい、楽しかったから、それはそれで良しとなってしまった訳だ。

目の肥えた現代人に、どんな危険なアクションを見せても、そうそう感動しないっていうのは、たぶん良くない事なのでしょうね。
でも、この「Aチーム」のアクションが“面白い”と感じたのは、やはりそのアクションをするキャラクターの役割と、ウィットに富んだセリフ、軽快なやり取り、絶妙なリアリティなのだと実感した。

手法は古典的かもしけないけど、あのキャラクターだから爆笑、ってなるのさ。
湖に戦車ごと落ちるシーンなんて、湖で老夫婦がのんびり釣りしながら口ゲンカしてて、あぁ、ここへ、ものすごい勢いで、Aチームの乗った戦車が落ちてくるんだろうな、って予測できても、いざ落ちてくると、爆笑してしまうのだから、何をかいわんや。

戦車の大砲を撃って、まさか空を飛ぶ(実際には落ちてる)とは思わなかったけどね。
でもハンニバルが自身満々に、次は何々の角度で「撃て!」なんて言っていたら、本当にできるかも、なんて思っちゃう。

ストーリーは、かつてのドラマの前段階のストーリーって感じかな。
Aチーム結成から、脱獄犯の汚名を着たまま、仕事人をはじめるまで、といった感じ。
基本的には自分たちをハメたやつらに復讐をするって話。
あくまで私事。
こりゃ、続編を作りやすいな、と思ったけど、そこまで考えてこういうストーリーになったかどうかは知らないけどね。
ともすると、復讐や暴力を肯定する内容になりかねないけど、
そこはハンニバルの強力なキャラクターで、自分たちの汚名を注ぐ為、軍に対する忠誠心、愛国心みたいなものが強調されてて、ギリギリでセーフなのかな。
ハンニバルの仲間意識と忠誠心と愛国心は、一級品。
アメリカの若者の対する皮肉なのかもしれないなぁ、と、今思ったわ。

もちろん、チームリーダーのハンニバルを中心に話は進むけど、うまい具合いに、今回はフェイスが大活躍してた。
国防省からやってきたソーサ大尉とフェイスが、元恋人ってーのは、ちょっとワザとらしい設定だったけど、そのおかげでフェイスは大活躍できたのだから、やはりフェイスというキャラ、というか、演じているブラッドリー・クーパーの人気を狙ったのかな。
最後はハンニバルを食う勢いだったからね。

B.Aを演じていたのは、格闘家なんだってね。
日本にも対戦しに来てたって。
そのせいかどうかは分からないけど、雰囲気がまあるい感じで、キメどころのキリッて感じがしなかったのはご愛嬌?
オリジナルのコングって、大暴れするキャラじゃなかったっけ?

マードックを演じていたのは、「第9地区」で主人公を演じていた方。
一瞬、「第9地区」の強烈なイメージが甦ってきたけど、イカれたパイロットのマードック(私にはオリジナルのモンキーの方がピンとくるけど)の、明るい方面でイカれた変人役には、ぴったりだったね。

B.A.(うーん、やっぱりコングの方がピンとくるな)の飛行機嫌いは、アレが原因だったの?

結局、あれだけ大暴れして、せっかく真犯人を暴いたのに、軍がのり込んできて、Aチームはまたまた捕まり収監?
ゴール直前でふりだし?
なんて思ったけど、あれはまんまと逃げ出して、そしてオリジナルのドラマの冒頭のように、依頼があれば悪人を裁くぜってなるのね。
なんか忘れていたけど、あの映画のラストのアレは、オリジナルのドラマの冒頭だった訳よね。
ちょっと鳥肌立ちそうだったわ。
映画のスタッフが、オリジナルを大切にしてくれてる方たちで良かった、と。

それと、エンドロールの後、あの日焼けマシーンから出てきてのは、オリジナルのフェイスを演じていた方だよね?
こういう遊びは好きだなぁ。
でも、やはり、フェイスなんだ、って思っちゃったけどね。

船からコンテナが落ちるシーン。
あそこまで大規模なアクションシーンはちょっとすごかったけど、あれでは下にいたAチーム面々はヤバイだろう、と、ついあのシーンだけはツッコんでしまったよ。

楽しかったー。
野暮を考えずに楽しめる作品はいいねぇ。
手ブレや暗くて見づらいシーンが結構あったので、もう1回くらい見てもいいかも、って思って。
オリジナルに思い入れがなくても楽しめるし、思い入れがあっても、裏切られないと思うよ。
結構、お薦め。
ハリウッドのどかんどかんが好きな方は、是非。

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コメント 2

non_0101

こんにちは。
久々に爆笑しながら楽しめる作品でした~
3Dのシーンはきっと何度観ても笑ってしまいます(^^ゞ
ラストはオリジナルの最初だったのですね!
なるほどです☆
by non_0101 (2010-08-28 07:58) 

LICCA

nonさん、こんばんわ!
映画館から笑い声が聞こえましたね。
ウソ!って思いながらカッコイイ!って思ってましたw<3Dのシーン
吹き替えと字幕の差はありますが、あの口上は聞いた事があるぞ、と(笑)
by LICCA (2010-08-28 23:10) 

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