SSブログ

紫の髪がステキな死神 【ウルトラヴァイオレット】 [映画日記<2006年>]

「ウルトラヴァイオレット」を見たよ!

劇場のトレイラーを見て、おっ、これはカッコイイぞ!
と思って、ちょっと楽しみにしてた作品。
一番カッコ良かったのは、トレイラーだった・・・

そう言っちゃうとおしまいなんだけど、
この映画を見るなら、ストーリーがどうのとか、設定がどうのとか、
細かい事は、言っちゃぁいけません。
野暮っちゅーもんよ。

未知のウィルスに感染したものは、
驚異的な身体能力を得るが、その後約12年で死に至る。
感染者をファージと呼び、政府はファージ撲滅を図ろうとしていた。
12年前、ファージに夫とお腹の中の子供と一緒に感染したヴァイオレットは、
政府に夫は殺され、ムリヤリ中絶させられ、今はファージによる反政府の戦士になっていた。
ある日、ファージ撲滅の鍵となる抗体を、ヴァイオレットは政府から盗み出す。
誘惑に負け、保管してあるケースを開けると、それはまだ幼い人間の男の子だった。
ヴァイオレットは、衝動に動かされるように、政府もファージも裏切り、
その男の子と逃亡する。
まるで産まれる前に殺された我が子を重ねるように。
だがしかし、この男の子に、ファージ撲滅の抗体はなく、
実は別の固体を撲滅する為の抗体が仕込まれているのだった。

ヴァイオレットを演じるミラ・ジョボヴィッチが、とてつもなくカッコイイ!
ストーリーはともかく、彼女と彼女のアクションが、これでもかってほどあって、とにかくカッコイイ!
逆に言えば、それだけなんだけどね。
銃を使ったアクションも、武器なしの体術も、相当いい感じ。
何より、紫色が大好きな私。
髪がヴァイオレット色に染まるなんて、なんてステキなんでしょう。
設定もありきたりだし、建物ももうすでにどこかで見た事あるようだし、
指摘したいところは多数あるけど、そうじゃないんだな。
アクションなんだよ。ひたすら。

そのアクションは、ワイヤーアクションとは違って、マーシャルアーツなんだけど、
構図がどこかで見た事あるなぁ・・・って思ったら、
これは「マトリックス」くさい。
頭上からのアングルで、折れた刀の刃が宙を舞うところとか、(「マトリックス」で飛んだのは銃)
ヴァイオレットが大きな跳躍から、屋上に着地する時の、足を映したショットとかね。
ジャパニメーションを模したアングルの「マトリックス」じゃなくって、
その「マトリックス」を模した「ウルトラヴァイオレット」ってとこかな。
あと何故かスタッフに中国人が多いんだ。
ファージが差別され、人間扱いされてないとか、有無を言わさず撲滅させられるとか、
ファシズムがそこにはあり、
異端者の差別なんかは、ちょっと「X-MEN」くささもあるね。

同じアメコミの女性戦士アクションものなら、
後味は「イーオン・フラックス」のほうが良かったかも。
ラスト、ファージに、ウィルスの解毒ができるかどうか、ほとんど分からない状態だったし。
多分、希望を持たせているんだけど、それほどの成果は上げてないかな。

次元を圧縮して、長さなんかを縮められるとか、
小さなケース、小さなコンテナは、実は見せ掛けで、中はだだっぴろいとか、
銃の弾薬補充方法とか、
重力を操れて、壁を走るとかetcetc
この重力発生装置は、まるでライダーベルトのようじゃないか。
今までにない、アイディアが使われているのには、感心する。
ま、感染12年で死に至るとか、光に弱いとか、乱杭歯が出るとか、
上手く機能していない設定があるのは、もったいない。
せっかくミラが、とんでもないアクションを、華麗にきめているのだから、
もう少し細かいところまでストーリーを作りこめたら、もっと面白いものができたかもね。

でも、手放しで楽しむ事もできるし、私も結構楽しめた。
とにかく、細かい事は考えずに、アクションだよ、アクション。
ヴァイオレットが、ありえない状況で、弾丸を避けるのを楽しめるなら、アリなんじゃないかな。
子供の存在とか、気になるところは、目でもつぶっておきなっ!

書いてから一日たって、追記。
CGがヘボすぎので、その点は要注意。
私がバカにする邦画または日本のドラマのCGを上回るヘボさ。
今さらこれはないでしょう。
鼻で笑っちゃってよし!


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。