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アメリカ人大好き映画 【アイアンマン2】 [映画日記<2010年>]

「アイアンマン2」を見たよ!

自分がアイアンマンだと明かしたトニー・スターク(ロバート・ダウニーJr.)だが、相変わらず巨大企業のトップとして、華々しい日々を送っていた。
軍からアイアンマンのスーツを引き渡すよう求められても、同じスーツを作り出すには、他人ではまだ5~10年はかかると豪語し、一向に取り合おうとしない。
会社の経営もそこそこに好きな事ばかりしてるトニーに、秘書兼恋人のペッパー(グウィネス・パルトロウ)はキレ続け、ついにトニーは、社長の権限をペッパーに譲る始末。
しかしノー天気なトニーにも一つ死活問題があり、心臓を守る為の、そしてスーツの主電源となる装置の燃料、パラジウムの毒素が体内に漏れ出しており、それに替わる元素が見つからなければ、トニーの身体はもたない事が分かっていた。
そんな折、F1レースの為にモナコを訪れていたトニーの前に、アイアンマンのスーツと同等のパワーを持った装置をつけた、謎のロシア人科学者(ミッキー・ローク)が現れたから大騒ぎ。
さらには謎の組織からも接触を受けながら、トニーはアイアンマンとしてヒーローであり続ける事ができるのだろうか・・・。

アメリカ人が大好きな事を、これでもかこれでもかと詰め込んだら、きっとこんな映画ができますよ、という映画。

ちなみに「1」はレンタルで自宅で見たのだけど、これだけお金をつぎ込んで、結構アホな事をしている映画を作ったのだから、やはり迫力が楽しめる映画館で見た方が良いかも、と思ったわ。

アイアンマンのコミックを読んだ事はないけど、この主人公にロバート・ダウニーJr.が適任だった、というのが、この作品の成功した秘訣だと思う。
ちゃらんぽらんで、セレブで、ワガママで、はちゃめちゃで、でもなんとなく人が良くて、憎めない。
そんなトニーがどこまでもマイペースに進んでいくのが楽しい。

ストーリーも、これまた詰め込みすぎで、正直、詰め込みすぎて消化不良は否めない。
特に、サミュエル・L・ジャクソンとスカーレット・ヨハンソンが演じた謎の組織が、謎のまま理解できずに終わってしまった。
あれはなんだったの?
敵?味方?
それすらよく分からなかったのだけど、サミュエル・L・ジャクソンほどアイパッチが似合う人物もいないし、ファンタスティック・フォーかX-MENみたいなぴちぴちレザースーツが似合う、ちょー強いスカーレット・ヨハンソンも、キャラ的には適任。
敵だろうが味方だろうが、正直どっちでも良くなっちゃった。

意外と軽く見られがちだけど、オイシイキャラなのが、グウィネス・パルトロウが演じたペッパー・ポッツ。
キャーキャー言うだけのアメコミキャラかと思えば、危険な場所に自ら乗り込んでいって、またまたキャーキャー言いながらきっちり役割を果たしていたので、オイシイ役だな、と思った。
一応、トニーの恋人なんだよね。
ちっとも素直じゃない二人だから、言い争いばかりしているのに、トニーはペッパーに勝てないの。
そこがまたトニーが好きになってしまうツボかも。

そのトニー。
体内の毒素を計り数値を見ながら、「どうしたらいい?」と自問自答する姿が、またまた弱気な本音を垣間見ているようで、ちょっときゅんとしてしまう。

ミッキー・ロークもいいキャラだわ。
ロシア人に見えなくてもロシア人だし。
胡散臭げな風貌がまたよく似合っているし。
ダサそうに見えて強いけど、やっぱりダサいという、奇跡的なキャラ。
配役の妙だな。

でもなんだかんだいっても、きっちりと観客の興味を手放さないのは、スピード感溢れる、というか、観客を置いてけぼり寸前まで突っ走ってしまう脚本が、上手いのだろうな。

それにしても、F1カーレースや、セレブなパーティー、ロボット、武器、最新機器、ドーナツなどなど。
アメリカ人の好みをなんでもかんでもぶち込んでいるよなぁ。
それでいて、面白いのだから、何をかいわんや。
文句もつけられん。
あのロボットはちょっとSWのクローン戦争のドロイドみたいだったわ。

あと、アメリカ人が好きな、友情と親子愛。
これまで詰め込んでいるんだよね。今回。
トニーと父親との関係は、ようは子が親に認められて一人前の大人になるっていう、結構使い古されたネタだよね。
それでもそれを堂々と盛り込んでしまうのだから、やり事が大胆なのか単純なのか。
男同士の友情も、結局はただの殴り合いだしな。
ホント、ポイントをいちいち押さえてて、それでいてしてやったりな感じで、ムカツクけど面白いから仕方がない。

ワガママをいえば、ミッキー・ロークは簡単にヤラれすぎだったし、新元素は簡単にできすぎだし、テストもしないのに新しい胸の電源は快調だし、都合良すぎなのだよね。
「1」は、電源がもつかどうか、とか、確か爆発までの時間の制限があって、ドキドキしたはず。
今回は、そういうドキドキはなかった。
その代わり、というか、戦いが派手になって、火薬の量も増えた。
エピソードが多くて、いちいちドキドキしているヒマもなかった。
ミッキー・ロークのキャラが濃いおかげで、敵の存在を忘れる事がなかったから、良かったのだろうけど、焦点がブレる危険はあったって事かな。

あの北朝鮮の映像は、創作物だと分かっていても、いいの?って不安になったのは、私だけじゃないはず。

終始、お祭り騒ぎで、結局ハッピーエンドっていう、王道。
ペッパーと仲直りできたし。
毒素の問題も解決できたし。
めでたしめでたし。

・・・あのエンドロール後のオマケ。
あれは「3」が決まっている事を知っていても、ちょっとヤラしい気がしないでもない、ような。

ま、見て損はない、はず。


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