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放射線治療ってこんなんって話 [徒然日記]

テレビとかで話題?というか騒いでおりますので、こちらの方も。

すべて私の場合はねって話ですので、あしからずご了承くださいませ。

それにしても、抗がん剤と放射線と手術と、私フルコース体験してますね(笑)

前にも書きましたけど、私の場合、とにかくデカイがんを小さくして手術する、という目的がありましたので、
放射線治療もその目的の為です。

がんにピンポイントで放射線を当てて、細胞を死滅させて小さくする、と。

治療の方針として、先生からは、放射線をやるか、化学療法(抗がん剤)をやるか、どうしますか?という選択肢が提示されました。

ですが、そうですよね。
医療に詳しくない私には、どっちがいいかなんて、当然分かりません。
なので、この選択は先生に委ねました。
先生がこっちの方がいいと思った方でお願いします、と。

消化器外科の先生たち、がんが大きいので、放射線治療はできないんじゃないかって思ってたみたいです。
照射範囲が大きすぎるんじゃないかって。
でも放腫科(放射線)の先生がオッケー、できるよって言ったそうなので、先に放射線治療になった訳です。

放射線治療は全25回。
月~金の毎日。土日はお休み。祝日もお休み。
なので1ヶ月ちょっとで1クールです。

1回の治療でかかる時間はわずか数分です。
一番最初に、身体にマーキングをします。
それに合わせて、放射線治療の機械にプログラムをインプットするんです。

全自動です。
私は台に寝てるだけ。
身体の周りを機械が回って、勝手に照射してくれます。
その間わずかに数分。
動かず待つだけ。

上から、横から、下から、と当てますが、1ヶ所十数秒しか当てませんので、3ヶ所合計でも数分。
あっという間です。

なのでこの身体のマーキング、とっても大事なんです。
ピンポイントで放射線を当てるので、ズレちゃうとダメなんです。
機械はプログラムだし、良いところに当てちゃうのも当然ダメだし、第一がんに当たらないと効かないし。

消化器外科の病棟の看護師さんも、このマーキング、できるだけ消さないようにめちゃくちゃ注意してましたよ。
もし消しちゃうと、放射線の看護師さんにすごい怒られるらしいです(笑)

おうちでシャワー浴びる時も、できるだけ消さないように、こすらないように、注意を受けます。

まぁそれでも薄くなっちゃうので、そうすると治療の際に、また上から書きます。

書くといっても、ごく普通のサインペンみたいので身体に直接書くんですけどね。
書き直しなんて身体をペン先がなぞるので、ある意味、別の世界の拷問みたいですよ(笑)
こそばゆい!

基本、直接肌の上から当てるので、服は脱ぐというより、下します。

ほら、私の場合直腸だったので、ズボンもパンツもジャマだったんですよ。
なので、台に乗ったら、上着はペロンと持ち上げ、パンツごとズボンを膝上くらいまでズラします。

すると素早く看護師さんか技師の方が局部が隠れるほどの小さなガーゼを置いて、まぁ見えないようにしてくれます(笑)

技師の方は男性が多いのですが、頼めば全員女性にもできたようですけど、私は面倒だったので特別気にしてなかったです。
あまりに先生や看護師さん、技師さんの前でパンツ下してたので、だんだん羞恥心がなくなってきてしまって、逆に看護師さんに、そういうところは慣れちゃダメって怒られたくらいです(笑)

あと、放射線治療の場所っていうのが、病院の中でも、すごく分かりづらいところにあって、地下だったんですけど、そこに降りるエレベーターからして隠れたところにあって、なんだかとても徹底しているなぁと。
ちょっと気持ち悪いくらいでした。

でも中の入ると、環境音楽みたいのが流れてて、病院っぽくない待合になってて、これもあぁこういう雰囲気作りなのね、と。

外来で通う方が多いのですが、やはり当然深刻な方もいる訳で。
そういう配慮なのかな、と思いました。

ここの看護師さんの中に一人面白い方がおられて、
自他ともに認める、肛門見るの大好きな女性の看護師さんがいらしたんですよ(笑)

私も見られました(笑)

いやいや、放射線が当たると、お尻の穴が荒れちゃって、痛くて大変になる方が多いのだそうで。
私もちょっだけ痛くなりましたから。

放射線は身体を突き抜けてしまうので、直腸に当てても、その前も後ろも当たっちゃうんですよね。
しかも痛くなったお尻の穴、あまり薬の効果も出ないそうで、トイレの大のたびに痛い痛いなるのはツライですもんね。
あまり人に話せないから共感してもらえなさそうだし。

あとお腹に当てる方は、腸が荒れてしまう事も多いそうです。
腸炎になってしまい、突然の強烈お腹ピーピーなんて事もあるそうで。

この肛門見るの大好き看護師さんが頼もしいので、一番最初、相談した事があるんですよ。
ちょうど始めた時が生理がくるのと同じタイミングで、もしきちゃったら、ほらパンツ下さなきゃならないから、どうしたらいいんだろうって思って。

そしたら、気にせずにパンツ下していいって。

でももしそのタイミングで出ちゃったら…って思いますよね。

そしたら、それでもいいから気にしないでって。

えーって思ってたら、台の上でう〇こもらしちゃった方もいるから全然大丈夫よ、って。

全然大丈夫の意味がオカシイ(笑)

腸炎で突然そうなる方もいるのだそうで。
だから生理の経血なんて大した事ではないんでしょう。きっと。
本当に逞しい(笑)いや頼もしい看護師さんでした。

放射線が強烈なのは、これやり始めてぴたっと生理止まりましたからね。
結局、相談したのにこなかった。
そして手術で取ってしまうまで、結局くる事はありませんでした。
その間、8か月くらいかな。
だから、照射がズレないように、身体のマーキングは大事なんですよ。

人間、一生のうちに浴びれる医療用の放射線の量って決まっているそうです。

25回、1ヶ月ちょっとやって、その後、8週間は休憩が入ります。
これも放射線が強烈な証拠。

休憩の後に手術予定が入っていたのですが、前に書いたように、私は放射線治療の効果はほとんどありませんでした。
70%は効いてがんは小さくなる、と言われているのに、その7割に入れなかった。
これも前に書きましたけど、先生曰く、効かなかった4人目。
その前の3人は抗がん剤治療でがんが小さくなって手術して、今も生きているよって慰められたのもこの時。

お一人、放射線治療でなぜか進行してしまい、お亡くなりになった方もいらっしゃるそうです。
こういう情報を先生が隠さないで話してくれたのは良かったし、良い先生なのかなって思いましたね。

だから、結局、先生たちが言うように、やってみないと分からないんですよね。本当に。

先日、行きつけの美容師さんが、私ショート似合いますか?って聞かれても実際に切ってみないと分かんないよ、って話をされてましたけど、本当、やってみないと分からない事は、世の中に溢れてるじゃないかなぁ。
ね。

私は放射線治療は効かなかった訳ですが、でもこの治療をした事をムダだとは一切思っていません。
だって、それは、やってみないと分からないから。
効いたかもしれないし、効かないかもしれない。
結果効かなかったけど、やってみないとどうなってたか分からない。

がんが小さくならなければ、手術ができないし、そうなればそれこそ先がない訳ですよ。
やるのもやらないのも選択は自由ですが、私はより明るい未来の可能性の方を選択した訳です。

書き忘れた。
この放射線治療の間、飲み薬の抗がん剤も並行してやってました。
この飲み薬の抗がん剤は副作用全くありませんでしたね。
放射線治療の方もほとんど副作用はなかったので、毎日病院に通う以外は、非常に楽な治療でした。
その点は助かったなぁと思っています。

こうやって書いてみて、あらためて、選択とやってみないと分からないばかりですね。
でもあまり迷う時間もないのががん治療なので、だって進んじゃうから。
まぁあわあわしながら頑張ってるって事で締めにしましょうかね。


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