SSブログ
海外ドラマ日記 ブログトップ

農閑期再び 【デクスター】 [海外ドラマ日記]

米ドラマ「SUPERNATURAL」にハマりにハマっているワタクシですが(こちらがSUPERNATURAL専門ブログhttp://supernatural-effects.blog.so-net.ne.jp/)、米のオンエアをオンタイムで追っていると、必然的にこの6月~8月の3ヶ月は、ドラマはお休みで農閑期になる訳ですね。
で、今年の農閑期に一気見。
なかなかのハマり度となったのが、「デクスター」。

ひとまず、TSUTAYAの特設ページです。
http://www.tsutaya.co.jp/movie/sp/dexter/index.html
36分にも及ぶシーズン1のダイジェストは見がいがあるよ。
ものものしいナレーションはやりすぎかもだけど。
ただ、PG-15の映像は流せないから、さりげなくカットしてあるけどね。

アメリカでは、地上派ではなく、有料チャンネルとなってるケーブルでの放送。
TVでのオンエア時は特に規制はなかったようだけど、DVD化した時には、PG-15の規制がかかったドラマです。
なぜPG-15なのかと言うと・・・

主人公は、タイトルと同じ、デクスター・モーガン(マイケル・C・ホール)。
マイアミ署の血液専門の鑑識官。
それは表の偽りの顔で、彼の正体は、殺人への欲求が抑えられないシリアル・キラー。
なので、毎回のようにある殺害シーン、死体を解体するシーン、なんかがかなりリアルで、それが原因で年齢制限がついちゃったみたい。
それにね、夫婦や恋人同士のSEXシーンもなかなかのもの。
ケーブルだとこんな事ができるのね。

面白い、と思うのは、この主人公デクスターの二面性。
彼の本性はあくまでシリアル・キラー。
殺したいの。
でもただ殺していたのでは、すぐに警察に見つかり御用となってしまうのだけど、そうならないのがミソ。
デクスターが殺人衝動にかられるのは、デクスターの幼い日の出来事がからんでいるのだけど、それを言ってしまうとネタバレで面白くないので、割愛。
で、3歳で孤児となったデクスターを養子にして育てたのが、父ハリー。
このハリーが立派というか、親バカというか、デクスターが決して逮捕されずに、殺人を犯せるように、教育した人物。
ハリーはデクスターが幼い頃より殺人衝動を持っているのを見抜き、徹底的に彼を教育した。
感情を持たない彼に、感情を持った人間を装う必要性を説き、
殺す相手は、法を逃れた極悪人でなければならないし、その証拠集めは警察より徹底的にしなければ、殺してはならない。
さらには、ハリーは警察官だった経験を活かし、証拠を消す方法までデクスターに仕込んだ。
もう至れり尽くせり。
で、デクスターは、立派なシリアルキラーになれたって訳。

このね、法を逃れた極悪人をさくさくと殺していくデクスターが、ちょっと仕事人みたいで親近感があって楽しいね。
日本にはこの手の法で裁けない悪を闇に紛れて裁く、なんてドラマが結構たくさんあるでしょう。
だから違和感がなくって、のめり込めるんだと思うんだな。

毎シーズンごと、デクスターの正体がバレて、逮捕されちゃうんじゃないか、というハラハラドキドキも楽しいよ。
逮捕されたら死刑か、一生塀の中か病院か、でしょうし・・・。

デクスターを演じているマイケル・C・ホールが、なんというか、イケメンではないのだけど、たまに冷たい目をして、口元だけニッと笑ったような表情をするのよ。
それがシリアルキラーらしくて、ドキッとする。

それと、この作品には原作があって、その原作通りなのだけど、表の顔では、善良で有能な鑑識官である為、その本性とのギャップを、心の声として入るナレーションに、思わずぷっと吹いてしまう。
常に一人称で語られるドラマってのも、結構珍しいよね。

それと、舞台がマイアミという事で、そのロケーションもなかなか素晴しいよ。
何より画面から暑さが伝わってくる。
登場人物は、汗をかいているし、衣装も汗でびっしょり。
そして、スペイン語と、キューバ系やハイチ系、ラテン系の人物が多い事。
土地柄かガラ悪い人物も多いねぇ。
犯罪も多いんだろうし、なんたって「マイアミ・バイス」の土地だから。
海を渡ればすぐにキューバやカリブ海が待っているし。
なんというか、警察内部も、なんだか穏やかな感じがするんだなぁ。
しかも、朝食や昼食、定時以降のプライベートタイムに、登場人物たちはよく集う。
ほんの1時間程度の時間に、誰かと落ち合うんだよね。
めんどくさい、とか思ってしまいそうなのだけど、結構マメに登場人物たちは行動しているんだわ。
なんか難解な事件とか抱えると、仕事に没頭、生真面目にせこせこと働くのは日本人だけなんかなぁ。
このマイアミでは、みんなオープンでわいわいがやがややってる感じがする。

一つ、よくイラッとさせられたのは、お国柄というか民族柄なのでしょうけど、ハッキリ物を言う人物ばかりで、当然言い争いも多いし、感情をぶつけ合うシーンも多い。
当然、セリフも多くなる。
特に女性が、気が強くて、言いたい事言って、感情丸出しで、そのくせしたたかに騙しあいをしていたり、身体を武器にしたり、下の本能に従って動く人物が多い。
実に多い。
だからドロドロしてる。
脚本書いているのは、男性女性どちらなんだろう。
脚本家は多数いるだろうから、いろいろなんだろうけどね。
とにかくそういう女性に、イラッとさせられる事が意外と多い。
すぐ寝るから、バカな女・・・って何度呟いたか。

余計、あまり感情を出さない、というか出せる感情がないだけなんだけど、おだやかなデクスターが希少価値なのかも。
実際、デクスターの義妹のデボラは、火山みたいなキャラクターだよ。

全くの余談ではあるけど、デクスターの恋人役リタを演じているジュリー・ベンツさんは、「SUPERNATURAL」のシーズン1EP12「Faith」で、レイラを演じていた方。

1シーズン12話と、普通のドラマの半分くらいだけど、レンタルはシーズン3まで出ていて、計36話。
私、2週間で一気見しちゃったんだわ。
もう少しで、シーズン4もお目見えするんじゃないかな。
アメリカでは、次はシーズン5が撮影される模様。
36話だから、興味がある方は是非見て下さいね。
吹き替えもなかなかいけるよ。

あまりに面白かったので、農閑期が余りすぎてどうしようっかなぁ・・・。


デクスター シーズン1 コンプリートBOX [DVD]

デクスター シーズン1 コンプリートBOX [DVD]

  • 出版社/メーカー: パラマウント ホーム エンタテインメント ジャパン
  • メディア: DVD



デクスター シーズン2 コンプリートBOX [DVD]

デクスター シーズン2 コンプリートBOX [DVD]

  • 出版社/メーカー: パラマウント ホーム エンタテインメント ジャパン
  • メディア: DVD



デクスター シーズン3 コンプリートBOX [DVD]

デクスター シーズン3 コンプリートBOX [DVD]

  • 出版社/メーカー: パラマウント ホーム エンタテインメント ジャパン
  • メディア: DVD



タグ:デクスター
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:日記・雑感

君も見てみたいか? 【デッド・ゾーン】 [海外ドラマ日記]

新たにもう一つ、「SUPERNATURAL」の農閑期に、アメリカのドラマ見ちゃったので、ご紹介!

「デッド・ゾーン」

ジョニー(ジョン)・スミス(アンソニー・マイケル・ホール)はメイン州の小さな町の、高校の教師。
幼馴染で婚約者のサラ(ニコール・デ・ボア)と将来を語り合う毎日。
幸福絶頂のジョンは、ある日、交通事故を起こす。
脳に甚大な損傷を負ったジョンは、それから長い年月を、昏睡状態で過ごす。
ところが、二度と目覚めないと思われていたジョンは、突然意識を回復する。
実に、6年の月日が流れていた。
その間、サラは町の保安官ウォルト・バナーマン(クリス・ブルーノ)と結婚しており、
ジョンの唯一の肉親だった母ベラは、他界していた。
しかも、ジョンとサラの間に出来た子供は、サラとウォルトの子として育てられており、
さらにジョンには、触ったものから、過去や未来のヴィジョンを見る事ができる能力が備わっていた。
それは、損傷を受けたジョンの脳が、その部分を避けて機能している為、
普段人が使う事のない部分、“デッド・ゾーン”を活動させている為、らしい。
望まざる能力を手に入れたジョン。
ウォルトの担当する事件を手伝ううち、彼もまたヒーローになってゆく。
そんなジョンの運命は、彼にも知りえぬところで、確実に動き出していた・・・

そんな出だしで始まるドラマだよ。

原作は、スティーブン・キングの、同名の小説。
ただし、ドラマの方は、やや原作とは異なるよう。
1983年に、クリストファー・ウォーケン主演、デヴィッド・クローネンバーグ監督で映画化されており、それは原作に忠実らしく、
私はまだ未見なのだけど、
昏睡から目覚めたジョニーが、能力のおかげで見てしまった、核爆弾の悲劇から世界を救う為、とある上院議員を暗殺しようとする、という物語らしい。

ジョニーを演じるのは、今年39歳になるアンソニー・マイケル・ホール。
私は全く知らなかったのだけど、彼は何やら80年代のアイドルだったらしく、
その後は、芸能界をしばらくホサれていて、この「デッド・ゾーン」が、彼の起死回生の1作なんだって。
今はおやじではあるけど、色の薄いブロンドに、薄いブルーの目は、いかにもアイドルっぽいよね。

その甲斐あってか、ドラマの出来はまずまず。
医者ですら、昏睡のまま死ぬと思われていたジョニーが、突然目覚めただけじゃなく、
超自然的な能力を手に入れて、
しかし本人は、唯一の肉親だった母を失い、
幸福の絶頂だった婚約者も、別の男に取られ、
望まざるヒーローにならざるを得なかった一人の男の、苦悩の日々を、丁寧に描いていて、
時に胸にきゅんとくるエピソードなんかもあって、
人間ドラマとしても、楽しめる構成になっているよ。

とにかく、ジョニーとサラとウォルトの関係が、微妙すぎて面白い。
サラは、ジョニーも愛しているが、現実として夫ウォルトを愛しており、
それは二股とかじゃなくって、
当時、昏睡状態のジョニーを抱え、医者にも望みを絶たれ、しかも妊娠までしていたサラの気持ちを考えると、ウォルトと結婚した事も責められず、
どうにもならないジレンマに陥っているジョニーが切なくて、自然に感情移入できるよ。
また、ウォルトがいい人すぎて、ホント誰のせいにもできないあたり、作りが上手いなぁって思っちゃう。

ジョニーの相棒は、理学療法士のブルース・ルイス(ジョン・L・アダムス)、からっとした皮肉が得意な黒人で、
母ベラに心底惚れていた牧師のジーン・パーディ(デイヴィッド・オグデン・スティアーズ)が敵味方微妙な距離感で絡んでいて、
脇役のキャラも充実してるよ。

物語は、1話完結のエピソードに加え、
グレッグ・スティルソン(ショーン・パトリック・フラナリー)が絡んだ、核爆発のハルマゲドンの流れがずっと続いていて、
そのバランスが良い感じになっているよ。

ジョニーが見るヴィジョンの映像も丁寧に作られており、
基本的にヴィジョンの中では、ジョニー自身がヴィジョン内の誰かになった視線で見るので、
毎回、いろんな人に扮するジョニーが、見所。
女性の視線でヴィジョンを見ている時なんて、ジョニーそのままが女装しているので、
シリアスなシーンなのに、思わず笑っちゃったりしてね。

そして、忘れちゃいけない、この作品の優秀なところは、吹き替えが素晴らしい事!
ジョニーもサラもウォルトも、本当にイメージ通りの声が当ててあり、
吹き替えで十分楽しめる出来に、賞賛の拍手を。
字幕に決して引けをとらない吹き替えは、海外ドラマのお手本だよ。
吹き替えキャストも、みな本職の声優さんで、
名の知れた有名人はいなくても、素晴らしい吹き替えはできる、ってサイコーだよねぇ。
どこぞの誰かに、爪の垢を煎じて飲ませたいわ・・・

この作品が、アンソニー・マイケル・ホールの起死回生の1作だと書いたけど、
やはりその分、丁寧に、且つ情熱的に作られているが分かるよ。
ただ、この作品、放送がケーブルなんだ。
地上派で、大手ネットワークと争っているThe CWの「SUPERNATURAL」とは、ちょっと立場が違う。
なんつーか、ちょっとのんびりした雰囲気が、感じられるんだなぁ。
視聴率が落ちれば、即打ち切りが待っている番組作りとは、どこか違うんだ。
お気楽極楽とまではいかないけど、そこまで切羽詰って、キリキリした感じは、見受けられないよ。
「SUPERNATURAL」の崖っぷちとは違うのよ。
その分、気持ちの余裕があるのか、エピソードによって、当たりハズレがあるのは、仕方のない事かな。

アメリカでは、現在シーズン6の放送が始まったよう。
日本でセル&レンタルは、シーズン3まで。
今、スカパーとかで見られるAXNでは、シーズン4が放送開始したよ。
ただ、1シーズンが12話程度と短いので、一気に見れるという利点もあるな。

どうも、結末は原作とは違うようなので、楽しみにしていようと思う。
そのうち、映画版も見てみようかな。
ジョニーを演じているアンソニー・マイケル・ホールが、
切ないジョニーの心情を、たっぷりと演じているので、見ごたえも十分。
中年にさしかかる男の、哀愁漂う背中が、ステキなんだなぁ。

という訳で、農閑期に、「デッド・ゾーン」楽しんでます。
この“デッド・ゾーン”て、日本でいうところの、「ナイト・ヘッド」の事だよね。
あれも普段使わない部分の脳が使われているって設定だった。
直人、直也の兄弟は、単にサイキックとしての苦悩であって、
周りの人を助けたりとか、事件を解決したりとかには、決して利用してなかったけどね。
さらっと見るには、ちょうどいいドラマだと思うよ。
こんなSFちっくな設定が好きな方は、是非、見てみて下さいな。

デッド・ゾーン シーズン1&2 BOX(初回限定版)

デッド・ゾーン シーズン1&2 BOX(初回限定版)

  • 出版社/メーカー: パラマウント ホーム エンタテインメント ジャパン
  • 発売日: 2007/06/22
  • メディア: DVD


デッド・ゾーン シーズン3 コンプリートBOX

デッド・ゾーン シーズン3 コンプリートBOX

  • 出版社/メーカー: パラマウント ホーム エンタテインメント ジャパン
  • 発売日: 2007/06/22
  • メディア: DVD


nice!(2)  コメント(4)  トラックバック(0) 
共通テーマ:日記・雑感
海外ドラマ日記 ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。