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スナイプスの大運動会 【ザ・マークスマン】 [映画日記<2007年>]

「ザ・マークスマン」をレンタル&視聴。

「スナイプスの大運動会」と名づけられた、
昨年秋、ウェズリー・スナイプス主演の、3作連続公開された作品の1作目。
「大運動会」とはいかに?(笑)
とにかく、ウェズリー・スナイプスによる、ウェズリー・スナイプスの為の、ウェズリー・スナイプスの作品。
「ブレイド」シリーズの主人公を演じた人、って言ったら、少しは分かるのかしら。

空爆の際の、目印となるターゲットを設置するのが、職務のペインター(ウェズリー・スナイプス)。
アウトロー気質な彼だが、腕はピカ一。
ある日、ロシアの古い核施設が、チェチェンのテロリスト達に占拠された。
テロリスト達は、北朝鮮から、原子力炉の起爆棒を手に入れており、
それが設置されれば、核兵器として利用されてしまう。
なんとか、その起爆棒が設置される前に、原子炉を爆破しなくてはならない。
そこでは、アメリカ人の科学者が7名、派遣されており、
アメリカ軍が、その任務を任される事になった。
人質となった科学者7名の救助と、原子炉の爆破。
ペインター達チームも、爆破の為のターゲット設置の為、ロシア入りする。
果たして、任務の行方は・・・

America is a greatest country!
アメリカ人の、そういうベタベタな気質をムシすれば、
これは、なかなか楽しい作品に仕上がっているよ。
いわゆるアーミー・アクション娯楽作。
敵国が、チェチェンだったり、北朝鮮だったり、
黒幕がロシアの将軍だったり、とかだけど。
そうしないと、納得しないアメリカ人ってのも、ちょっと寂しい気もする。

マークスマンって職人を、初めて知ったよ。
というか、こういう任務の軍人を、主人公にした作品って、過去にあるのかな?
戦闘機が、空爆する為の、ターゲットを設置する職人だよ。
ウルトラマンの胸のタイマーみたいなやつを、スイッチオンするのね。
すると、GPSとかで、その電波を拾って、ロックオン。
戦闘機だって、空爆の技術だって、きっとものすごい事になってて、
それなのに、ターゲット設置が、ものすごいローテクで、
誰か人が、わざわそこまで行って、
手でポチッとくっつけて、スイッチオン。
で、さっさと退避してくる、なんてね。
もちろんチームで行動してるけど、
最後に頼りになるのは、自分の肉体のみ。
うーん、でも、アクション映画の題材には、いいかも。

ウェズリー・スナイプスのカッコイイ姿を、前面に打ち出すのが目的の作品ではあるけど、
ストーリーが単純の割りに、いろいろ展開が練られてて、
脚本がなかなか良かったんじゃないかと思った。
最初は、作戦も順調に進んで、
チェチェンのテロリスト達のそばを、目を盗んでかいくぐり、
ターゲットもポチッとして、人質も二人助けて(残りの五人はすでにご臨終)、
さ、ヘリにピックアップしてもらって、おさらば・・・
かと思いきや、人質の一人だった女性が裏切って、
パイロットは射殺するわ、ヘリごと爆破するわ、
そこからの展開は、なかなか上手かったね。

ウェズリー・スナイプスって、やっぱり「ブレイド」のイメージしかないけど、
アウトローで、寡黙な職人ってのは、似合ってる。
「ブレイド」も寡黙だったね。そう言えば。
黒人って、どうもエディ・マーフィーとか、「16ブロック」に出てた人とか、
やたらしゃべりまくるキャラクターのイメージが強いのは、ま、仕方ないか。
それでも、しっかり女には手を出しているあたり、さすがアメリカ(笑)
ペインターは、アウトロー気質ではあるけれど、軍人なので、
仲間も助けるし、ペインターをカバーする仲間も登場する。
上司というか、国の組織には、若干逆らうけど、
身近な仲間は大切にするのも、こういうアーミーものの常套手段だよね。
ヒーローだから、自分達がハメられた事にも、最初に気付くし、
黒幕退治は、上におまかせしても、
ターゲットの設置の仕事は、しっかり遂行する。
さすが!

今作、敵地でハメられて、
ペインター以下、チームの仲間全員が、どうやって脱出するか、
黒幕は誰か、
ターゲットは、本当にそこでいいのか、
空爆は成功するのか、タイムリミットは・・・
いろいろある制限に、ドキドキ感がアップするよ。
ウェズリー・スナイプスのアクションも堂々としてるし、展開もスピーディーだし、
アーミーなウェポンも拝めるし、
戦闘機も出てくるし、車もトラックもヘリも、大爆発もしてくれるし、
見所はたくさんあって、ありすぎる事はないね。
ともすると、陳腐になりがちなストーリーではあるけれど、
ムダは省いて、ペインターを中心にしたアクションと、
ターゲット爆破のタイムリミットのおかげで、気を抜くヒマなしに、最後まで作ってあるのは、評価できると思うな。

90分と短めだし、さくっと楽しめる作品に仕上がっていたと思うよ。
もう、細かい事は、気にしない事。
奥や裏がある作品じゃないから。
だから、いちいち、設定がどうのとか、アメリカだとかロシアだとかチェチェンだとか、気にしちゃいかんよ。
アーミーなヒーローアクションを楽しめば、90分が楽しいから。
見る時には、頭に片隅に、そう思って見てね。

ザ・マークスマン

ザ・マークスマン

  • 出版社/メーカー: ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
  • 発売日: 2006/12/16
  • メディア: DVD


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コメント 4

堀越ヨッシー

スナイプスの大運動会、キターーッ!!(笑)
この間レンタル屋さんに行ったらレンタル中だったのですよ。オイラも早く見たいなー。黒い中学生(某雑誌より)ことウェズ兄貴、プライベートでは税金払ってなかったり、なんだかゴタゴタがたくさんある訳ですけど、スクリーン上ではかっこいい兄貴でいて欲しいッスね!。オイラのお薦め→「マネートレイン」「追跡者」「ブレイド」
by 堀越ヨッシー (2007-01-29 22:35) 

Catcat44

実は、映画館まで見に行こうか、最後まで迷っていた作品です。銀座だったから、行こうと思えば行けたので。
ウェズリー・スナイプスって、私は「ブレイド」3部作しか見てないです。
でも、「ブレイド」面白かった。
バンパイアハンターなのに、中途半端にバンパイアって設定も良かったですよね。
ちょっと、菊地秀行氏の小説「D」シリーズとかぶりますが(笑)
ウェズリー兄貴、赤と黒の服が、よく似合ってました。
大運動会は、あと2作もレンタルで見ようか、考え中です~。
お薦めも、今度チェックしちゃいます!
by Catcat44 (2007-01-29 22:48) 

堀越ヨッシー

見ましたよっと、「ザ・マークスマン」。色んな意味でB級感タップリな映画でしたね。よく言えば堅実な作りだし、悪く言えば可も無く不可もない映画...と言ったところでしょうか。オイラはもっとウェズリー兄貴が前面に押し出された俺様映画なのかな?と思ってましたが、意外とそうでもなくてちょっと拍子抜けしました。ま、逆に言えば思ってたより誠実に作ってあったかなと。
ウェズ兄貴と言えばイコールマーシャルアーツな訳ですが、それがほとんどなかったのも個人的にはちょっとがっかりでしたね(飛びヒザ蹴りを見たかった!)。でも、やっぱりウェズリー・スナイプスはかっこいいです。この調子で次の「デトネーター」と「7セカンズ」も見てみたいですね。芝居がきちんと出来るアクション俳優としての彼の活躍、これからも期待です!(スピード違反とか、税金滞納とかで捕まってる場合じゃないッスよ、兄貴!...苦笑)
by 堀越ヨッシー (2007-02-05 19:20) 

Catcat44

見ましたか!ウェズリー兄貴、かなり好きですね?(笑)
そうですね、私も、可もなく不可もなくですかね。
俺様具合なら、トムの「M:I:3」の方が、断然上です!!
「ブレイド」の彼は、素直にカッコイイと思いました。銀の剣がいい感じで。
それに比べると、軍人さんですから、ちと制限が大きいというか、なんというか。
「デトネーター」がレンタル開始になってましたね。でも、7泊借りられるのは来月になってからだと思うので、その頃までお預けですね。
「デトネーター」の彼の髪型が、ちょっと面白いです・・・
ホントに、ゴシップじゃなくって、作品の宣伝で名前が出なきゃダメですよね。兄貴~!
by Catcat44 (2007-02-05 20:19) 

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