SSブログ

がんってなんジャロ [徒然日記]

そもそもジャロってなんジャロのCMを知ってる人が何人…

それはさておき。

がんって何でしょうね。

悪性の腫瘍…って事ではなく。

私には分かりません。
今でも、分かりません。

そもそも自分の目で見て確認する事ができません。

もちろん内視鏡には映るし、CTにもMRIにもレントゲンにも写りますが、間接的に見ているにすぎません。

私の直腸がん、肛門からわずかに5cm入ったところにあったそうですが、
それでも目で見れませんし、自分では触る事もできません。
あ、先生が触診するみたいに自分で指でも突っ込めば触れるかもしれませんが、普通はできません。
というか、まずそんな事はしません。

したいって言ったら先生に全力で止められるんだろか?
やらしてくれるんだろか?

基い。

それにね、最後の最後まで、がん自体に痛みなどもありませんでした。
痛くて参ったってのは、検査とか、がんに巻き込まれてた尿管が詰まると大変だからって入れたステントとの相性が最悪だったとか、手術後たまにそうなっちゃうよねっていう腸閉塞もどきとか、そういうので。

痛みの症状がなくて何で病院で検査しようってなったかっていえば、下痢が止まらなくなったからで。

お腹の調子が悪くなったのも、振り返れば何年も前から少ーし少ーしずつであって、急にどうこうなった訳でもないです。

何年もかけて快便じゃなくなって、そのうちお腹の調子が悪いのが続いて、最終的にお腹ピーが止まらなくなって、それでようやっと病院行かなきゃってなって。

お腹が痛いってのもなかったので、余計に病院行く気にならなかったってのもある。

そういう意味では、がんって見えない、触れない、痛くない、幻影みたいなもん、ぽくないですか?
ねぇ。

だから逆に、触れば分かるってがんはちょっと見つけやすいのかな?
ね。

確か、女性のがん死亡率のナンバー1は大腸がんですよね。
大腸がんって完治率が高いって言われてて、予後もいいと思うんですよ。
それなのに死亡率ナンバー1ですからね。

私、あれだけ入院してたのに、実に1度も、女性の大腸がん仲間いなかったのですよ。
男性はいらしたようですけど。

なんかもう本当に幻じゃないかって。

見つけるには大腸内視鏡が一番見つけやすいんですかね?きっと。

腫瘍マーカーとかありますけど、私、このマーカー、数値にあまりでなかったです。
ペットCTもやってますけど、再発や転移なんかは分かるって聞いた事はありますけど、新規のがんを見つけるのにはどうなんでしょうかね。分からん。

大腸内視鏡も何度もやりましたけど、これ胃カメラより行程が面倒なのですよねぇ。
一日がかりだし、もし万一組織を取ったら一晩病院にお泊りになったりするし。
看護師さんによるウ〇コチェックも何度もあるし。

それに予約取っても、実際の検査まで何か月も先だったりして。

なんて言うか、見えない敵とずっと戦ってた、って感じなんでしょうかね。分かんないですけど。

存在が感じられないというか、ホントにそこにあるの?って感じで。

ずーっと現実感みたいのがなかったですよ。実際、今でもない感じですし。

でもそいつのおかげで、直腸も、膀胱も、子宮も、卵巣のほとんども、片方のリンパ節も、さよならしなきゃならなかったのですから、そこにあったのは間違いないんですよね。
不思議な感覚です。本当に。

取ったリンパ節に転移がなかったのが、マジで朗報でしたから。

定期健診、がん検診、早期発見早期治療っていうのが声高に言われているの、ホントだなって思います。

ただ、自分の1年を振り返って後悔とかはしてません。
後悔したって仕方がないので、仕方がない事には悩みませんから。
振り返って考えるとすれば、あのタイミングしかなかったんだよって事だけです。

これ言っていいのか分かりませんが、昨年亡くなった父と、同時期にがん治療していた訳ですが、
都内の大学病院でいろいろやってた私と、地元がいいと言ってそこで治療を受けていた父と、
病院に対する印象はだいぶ違いますね。
私も地元の病院からの紹介状で都内の大学病院に転院した訳ですけど、なんというか、やっぱり違いますよね。

分かりやすい例がひとつあって、デッカイがんがジャマで、地元の病院の内視鏡がそこから先に入れられなかったのに対し、大学病院で最初に受けた内視鏡検査で、細っい内視鏡が出てきて、するすると先に進んじゃったのを見て、なんか切なくなったというか、やっぱり先生の腕と良い機器だなって悟っちゃいましたから。
選択の自由は、もちろんあると思いますけど。

基い。

これを読んで、検査受けるか迷っていた方が受ける決心されたなら、それは嬉しいです。
検査あれこれ、あるある話とか書いちゃったのを読んだ後だと、検査行きたくなくなっちゃうかもしれませんので(笑)
面白おかしく書いちゃう私がいけないのは重々承知しております。それはそれで申し訳なく(笑)

がんってなんジャロ。
ジャロってなんジャロ。

なんじゃらほい、ですが、間違いなくキレイさっぱりいなくなって欲しい何か、です。
それは間違いなく。


コメント(0) 
共通テーマ:日記・雑感

参ったなぁ~話 [徒然日記]

入院中の“参ったなぁ~”をいくつか。

まず、私が入院していた都内某所の大学病院。
個室の価格が異常に高い!
いわゆる差額ベッド代ってやつですが、要は1泊いくらという値段設定。
確か、3万円から。

ひーっ

とてもじゃないけど個室には入院できません。

しかし大丈夫、大部屋ならこの値段がタダです。
部屋代かかりません。
その代わり、大部屋、複数人で同じ部屋です。

この大部屋、入院した事のある方なら分かると思いますが、カーテン1枚のプライベート。
他にさえぎるものは何もありません。

しかも私が入院していた消化器外科の病棟は一番くらいに古く、築40年以上とか。

いいですか、昔の古くて妙に暗い病棟を想像してください。
狭い部屋に押し込められたベッドの数。
独特の病院臭。

まぁ、だいたいそんなところです。
もちろん、そんな陰湿なところじゃないですよ(笑)
念の為。

ただ、古くて狭いのは本当。もう仕方がないです。はい。

なので、当然、カーテン1枚のプライベート。
同部屋の方々の見舞客との会話、先生や看護師との会話、はい、当然筒抜けです。
ほぼ、全部聞こえます。
耳という意味でのプライベートはほぼありませんね。

そこで一番参ったなぁだったのが、“いびき”。

身に覚えのある方いらっしゃいますか?
私とて、自分の事は棚によいしょと上げてしまって(笑)

あのですね、可愛らしいいびきはそんなに気にならないんですよ。
それが、ものすんごいいびきを持ってらっしゃる方がたまにいらっしゃる。

大部屋は6人~8人くらいかな。
その中で一人すんごい方がいらっしゃると、まぁ大変。

夜は当然、その方が寝られると聞こえてきます。

すぴぴぴ~なんて可愛い。
すんごい方は、ずごごご~ぐががが~と往復でいびきかきます。

こちらが寝てしまってからのいびきは気にならないのですが、病院に入院という環境、こちらもそれほどの熟睡はしていませんし、よく夜中目が覚めちゃいます。

すると、部屋のどこからか、ずごごご~ぐががが~と聞こえる訳です(笑)

さらにすんごいのは、そういう方は、お昼寝でも、果ては午前中寝でも、ずごごご~ぐががが~。

ずごごご~ぐががが~ずごごご~ぐががが~ずごごご~ぐががが~

そういう訳です(苦笑)

よく退院の時、迎えの車の中でグチっていましたが(笑)、仕方がないと思って諦めるのが一番です。
気にしない事です。
気にしないのは正直難しいですが、気にしない事です。
それで眠れなくなったら、こっそり看護師さんか先生に相談して、眠れるように安定剤とか睡眠導入剤を処方してもらえばいいのです。
入院してると、結構あっさり薬もらえます。
弱いやつですけど。

いびきではなく、おしゃべりが達者すぎてうるせーってなる場合もありましたね(笑)
先生や看護師さん相手に、見舞客相手に、まぁよくしゃべる事しゃべる事。
全部聞こえてるんですけどー。
なぜああいう類の自己アピールって鼻につくんでしょうかね。まったく。

マジ?って思ったのが、お祈り。
いや、してもいいんです。
宗教をどうこうっていうのではないんです。
ただ、見舞客合わせて結構な人数でベッドを囲んでお祈りが始まった時には、えーっ?ちょっと待て!となった事は本当です。
これも全部聞こえてくるんですよ。
ある意味、怖いですよ。
病室での集団お祈り。

個人的に一番参ったなぁとなったのは、採血です。
入院生活、よく血を抜きます。
術後などは2日おきとかに採血します。
基本、採血とレントゲンが経過を見る手段なのですよ。

この採血、朝ごはんを食べてしまうと数値に影響が出る場合が多いので、基本朝イチで血をとります。
病院の朝イチは起床時間の6時です。
6時をすぎると、担当の看護師さんたちが続々とやってきて、採血のある日は、このタイミングで血をとります。
 
私、朝寝坊だったので、この看護師さんが来るタイミングで起こされる訳です。
まさに寝起き。
寝起きで採血。

それが参ったなぁ、ではなく、私の血管が問題なのです。
よく血管が細い方が健康診断などで何度も針を刺されて~なんて話聞くと思うのですが、
まぁこれが毎回行われていたと思ってください。

よほどの手練れなら一度で成功する場合もありますが、だいたいの看護師さん、とくに若い経験の浅い方は、ものすごい苦労します。

針が血管を避けて刺さります。
血管が逃げてしまって、針刺さっても全然血が出てきません。
すると当然看護師さんは血管を求めて針を動かします。
時に刺し直します。
しかしなかなか血管に当たりません。

次の攻撃は、一度針を完全に抜いてしまってから、再び違う場所に針を刺します。
ここが血管に当たりやすいか否か。
あれこれ腕を回したりひっくり返したりしながら血管を探します。

しかし、これがまた上手く刺さりません。

さすかに2回刺し直しをすると、チラがあかなくなり「すいませんもう少し先輩と代わりますね」となります。

いつもいつも謝られて、非常に申し訳なかっです。
私の血管が軟なせいで。

もう少し先輩も、少しかまえてやってきます。
後輩が一度失敗しているので、先輩の私が失敗する訳にいかないってなるんだと思います。

三人目になった事もあります。
ホントやっかいです。
なんか若い看護師さんの登竜門みたいになってました。

こういう患者さん、結構いると思いますよ。

入院中の採血は看護師さんですが、ごくたまに先生が採血する事もありましたが、まぁ、似たり寄ったりですかね。
もちろんベテランの先生ほど成功率高かったですけど。
一度すごい具合いが悪くなった時に、まだ若い女医さんが採血しに来た際、採血しずらいのを知っていたので、どうせならちゃんとそれなりの量が取れるようにって、最初っから足のつけねのところの太い血管に針刺して採血してましたね。
確実だからって。

さらにこの女医さん、某検査の為の採血でそこそこの量を取らなきゃならなかったのですが、最初なかなか血管に刺さらなかったので、ええーいと最後は動脈探して、針を縦に立てて刺してましたよ。
そのおかげがちゃんと採血できましたけど(笑)

水分が足りなかったり、栄養が足りなかったり、あと薬などでやられたりしてると、血管弱くて採血難しくなるみたいです。

点滴も同じ感じですよね。
私、今回ので初めて点滴したんですけど、それまで健康だったので、ここまで苦労するとは全然思いませんでしたよ。
採血と一緒で血管に針がなかなか刺さらないし、刺さっても点滴していると、薬が落ちる速度に血管が負けてしまって点滴の薬剤が落ちなくなったり。
しかも数日で確実に血管が痛くなって、さらには腫れたりして、よく針の刺し直ししました。
もう採血と点滴の針の痕だらけになってましたからね。一時。

薬が漏れてしまうと痕が紫色になってしまうので、その痕を〇〇(針を刺した人の名前)痕と呼んでました(笑)

ひとつ笑い話にならない参ったなぁがあります。

入院中、夜中目が覚めてしまい、トイレに立ったとしましょう。

どうも廊下がざわついてます。
看護師さんたちがバタついて廊下を小走りで行ったり来たり、回診以外ほとんど病棟で見ない先生の姿なんかもあったりします。

そして、ドラマとかで見た事ある、しかし普段は病棟にない機械が廊下にあったります。

それを見て、あぁと思います。

当然入院中ですから、病棟にはいろいろな患者さんがいて、病状が軽い人、重い人、いる訳です。
あまり重篤な方は個室にいたり、そもそも別の例えばICUとかそういう類のところにいると思うので、あまり出会う事はないのですが。

夜中に急変が多いのではないですかね。

分かりました?
トイレに立った際、そういう事態に遭遇したりするのですよ。
私、2回くらいありました。
そういう事態に遭遇したの。

もちろん結果は知りません。どうなったのか分かりません。

だってそういう時は、すっと用を済ませて、さっとベッドに戻って、何事もなかったように再び寝ます。

そうするのが良いのでしょう。

なんか入院あるあるみたいになってしまいましたね(笑)

苦笑いしたりイラッとしたり怖ってなったりしながら、入院生活送ってる訳ですよ。
参考に・・・ならないか(苦笑)


コメント(0) 
共通テーマ:日記・雑感

抗がん剤の話 [徒然日記]

すべて私の場合はねって話ですので、あしからずご了承くださいませ。

抗がん剤治療、やりましたねぇ。

これこそ妙なイメージばっかりあって、実在がもやっとした部分な気がしますが、どうでしょうか。

抗がん剤の点滴のお薬は、がんの場所や種類によって様々です。

それと、抗がん剤を使う目的によっても違ってくると思います。

あと、みなさんが気になるのは抗がん剤の副作用だと思うのですが、これこそ、千差万別。
人によって様々。
同じがんの場所、同じ薬を使ったとしても、きっと人によって表れる副作用の症状は違ってくると思います。
たぶん、そういうお薬なんだと思います。
もちろん、こういう副作用が出やすいっていうのはありますが。

抗がん剤の種類は先生じゃないと分からないので、私も化学療法科の先生から聞いて、へぇ~って感じです。
私が選択をしたのは、使う目的の方。

私の最終目的が手術でがんをキレイさっぱり取り去る、でしたから、がんが大きいままだと手術できなかったんです。
なので、とにかくがんを小さくする事。
小さくして手術をする事。

その為に、最初は放射線治療をしたのですが、70%効くと言われてた放射線治療が効かず、次の手段として抗がん剤治療をやりました。

私の場合、使える抗がん剤の点滴は5種類。
そのうち1つはがんの型からして使っても効かないのが証明されていましたので、4種類。

はい、そこで先生に、この4種類、どう使うか選択を迫られます。

例えば、がんが大きくなったり、広がったりを防ぐ為に長く抗がん剤治療を行いたいというような場合には、最初から4種類全部は使いません。
2種類とか3種類を使って効果をみて、効かないものがあれば、もう1種類の方を使ってみたりと、試しながらになります。
ずっと同じお薬使ってると、だんだん効かなくなってくる、なんて事もあるみたいなので。

私が選択したのは、とにかく小さくして手術ですから、4種類全部のせ、てんこ盛りです。
一遍に全部やります。

ある意味短期決戦ですね。
使うお薬が多いほど、そりゃ副作用も多い訳ですから。

ここでひとつ。
抗がん剤治療も、放射線治療も、手術もですが、先生たちは決して、100%効くとは絶対に言いません。
すべて、やってみないと分からない、と言われます。
抗がん剤も放射線も手術も、実際にやってみないと分からない、んです。

効いている人が多い、というだけで。

そんな中、選択をする訳です。
抗がん剤治療をするかしないか。
するならどう使うのか。

私は目的がハッキリしていましたから選択に迷いはなかったですけど、状況によっては選択がすごく難しいですよね。
先生や家族、いろいろ相談できるのならした方がいいと思います。
後悔しない選択をしないと。
自分の身体の事なので。

抗がん剤の点滴は2週間に1回です。
それが6回。
つまり3か月で1クール。
この2週間でいろいろ身体に変調が出ます。
だいたい2週間ルーティーン。
次の抗がん剤治療までに前回分の変調は治まってるかな、という感じ。

さて、その副作用の方ですが、副作用としてあげられる症状はたっくさんありました。
なにしろ4種類全部やるので4種類分。
先生たちは全部言わなきゃならないから、それこそ可能性のとっても低いものまで言ってくれます。
これ、心が強くないと相当ビビります(笑)
まぁほとんど出る可能性のない副作用まで説明されますから。

一般的にこれだという副作用は、まぁ出ましたかね。

吐き気ですが、これは薬がたくさん処方されました。
私、勘違いしてたんですけど、気持ち悪くなるのって、自分の気合いだけで乗り切るものだと思ってたんですよ。なぜか。
全然そんな事なかったです。
ちゃんと吐き気止めの薬がたくさん出ました。
短期1~2時間くらいで出てくる吐き気に対するものと、2~3日後に出てくる吐き気に対するものと。
上記の勘違いがあったもんで、この吐き気止めはめちゃめちゃ効きました(笑)
気持ちの問題もあったのでだんだん魔法が解けるような感じもありましたが、最後まで気持ち悪くなる事はありませんでした。
薬で抑えられてるな、という感覚はありましたけど。
これすっごく助かったなぁと思います。

次に不思議な感覚の副作用なのですが、冷たい水、物に触れると、指先がピリピリジンジン痺れる症状です。
手先足先両方。
お湯しか触れません。
金属のドアノブなんかも触れず、袖を伸ばしてドア開けてました。
家が古くてすぐにお湯が出ないもんで、すごく面倒くさかったです。
寒い日に病院から帰ってきたら、まぶたまでピリピリ痺れてしまい焦りましたが、ストーブで温まるうち治りました。
点滴して翌日から翌々日くらいから症状でましたかね。
で、1週間くらいは出続けます。
あとこの症状が一番後々まで残りやすいらしいので、しっかり対処しました。
この対処の仕方がまた不思議で、乾燥するとピリピリしやすくなるので、いつも保湿します。
保湿クリーム塗るんです。
変な感じ(笑)
あ、もっとひどくなると薬あるって言ってた気がします。

ピリピリと連動しているかは分かりませんが、手の指の関節とか足の裏とか、後で気づいたところだと舌の脇っちょとか、色素沈着っていって黒っぽくなります。
これも不思議っちゃ不思議。

あと自分では分からない副作用として、白血球が減ります。
1週間目くらいが一番減ります。
1500くらいまで減ります。
今思うとこれ相当怖い。
ずっとマスクしてましたからね。この時期。
カゼとか引いちゃうと次の抗がん剤治療受けられなくなるので、それも避けたいです。
注射で白血球作れ~作れ~ってのがありまして、それ必ず打ってました。
血液検査じゃないと分からないのは病院頼みです。

もうひとつ計らないと分からない副作用に高血圧になるってのがあったのですが、
これはなりませんでしたね。
元々低血圧気味なんですが、ずっと正常値でしたね。

それとインパクト大なのが、脱毛。
これも言われました。
ドラマとかでこれと吐き気ばっかり注目されてますよね。
これも副作用のうちのひとつ、なんですが。

んで、髪の毛長かったので、気合一発、ベリーショートにしました。
人生初です。
ずっとロングが好きだったので、意外と似合うと言われ複雑な心境でしたけど。
さらに帽子もカワイイの選んで買い揃えて、一番気合い入れました。
気持ちで負けちゃいかんと思って。

結果、なんとも肩すかし。
思った以上に髪の毛残りました。
もちろん言われた通りに4週目すぎてからかな。
相当抜けましたよ。
シャンプー、ドライヤー、枕の上、手櫛。諸々。
でも髪の毛って相当量生えてるんですね。
抜けても抜けても、実際帽子なしでもなんとか誤魔化せるくらいは残りました。
正直、とても嬉しかったです。
あぁ~良かった~って。
全員が全員、全部抜けちゃう訳ではないんだなってこの時すごく実感しました。
ホント千差万別。

ドラマでもこればっかじゃなく、水触ったら指先がピリッとして手を引っ込める、なんてシーンあってもいいのにね。
めちゃめちゃ生活に影響するのはこれもおんなじだからさ。
そりゃ、地味~な症状だけれども。

あ、脱毛した毛は、後々生えてきますのでご心配なく。
毛根生きてます。
抗がん剤治療をやめて、そうだな、3か月後とか4か月後とかにじわじわ生えてきます。
生えそろうまではちょっと妙な感じになっちゃいますけど。
ちょうど今、妙な感じ(笑)
なんか私、髪の毛より、アンダーヘアの方がより抜けっぷりが良かった気がするわ。
ちなみに腕毛とかすね毛とかのムダ毛はほとんど抜けなかった気がする…。

どうでもいい余談ですが、私のアンダーヘアは、放射線で抜け、手術で剃毛され、抗がん剤で抜け、と、一番過酷な目にあってます。
それでも今は元通りなので、なんか元気だなぁ、健気だなぁ、って思います。

前述した2週間ルーティーンですが、ずっと同じ症状が出ている訳ではなく、ぐるっと一回りします。

まず、最初の4日間くらいはひたすらだるいです。
動きたくないので、動きません。
朝起きて寝るまで、トイレとお風呂以外、置物同然、ほとんど動きませんでした。
眠くてよく昼寝もしました。

それと同時に、手先足先がピリピリします。

その後、一番弱いところに症状が出たんだと思うのですが、尿管ステントという、おしっこがつまらないように腎臓から膀胱まで管を入れっぱなしにしてたんですけど、これが相性めっちゃくちゃ悪くて、泣くほど痛かったり熱出たり、そのせいか抗がん剤やって4日目とか5日目になると、おしっこすると相当痛かったんですよ。
膀胱とおしっこ出るところが。
おしっこ終わりが一番痛い。
きゅーってなるんですよ。
それに頻尿、残尿感、最悪でしたね。
頻尿と残尿感が一番ひどかった時は30分ごとにトイレ通ってましたから。

あと、腰痛。
置物になってて動かないから、たぶん血行が悪かったんだと思うのですけど、腰痛くて寝れなかったりとかありました。
温まると少し良くなるって分かるまでキツかったなぁと。

あとは食欲減退ですかね。
気持ち悪くはなかったので、それで食べられないんじゃなくて、食べたくないんですよ。
でも、これも不思議な感じだったのですけど、頭では食べたくないのに、実際食べると食べられちゃう、なんて事もありました。
脳と身体が一致してませんでしたね。
あと全然食べたくないんじゃなくて、食べられものもある。
私、フルーツだとメロンが一番好きなんですけど、メロンは食べられたので、一番食欲ない時はメロンとか時期的にイチゴとか、フルーツばっかり食べてました。
むしろフルーツで生きてた(笑)
自腹で1200円のメロン買って一人で食べた。
フルーツ食べられる人は多いそうですよ。聞いたところによると。
マックのポテトなら食べられるって人がいてびっくりした記憶が。

飲み物もお水がマズくて飲めなくなりましたね。
お茶もダメだったな。
甘いとか酸味とかは平気だったので、オレンジジュースとレモンティーばかり飲んでました。

それでも1週間がすぎると普通に食べられるようになります。
これ反動でめっちゃ食べたくなりましたねぇ。
しかも味の濃い物とかお菓子とかばかり。

みなさん抗がん剤やると食べられなくなって痩せ細ってってイメージ強いと思いますが、確かにそういう方が多いとは思うのですが、私の場合、この反動の方が大きくて、言いにくいんですが、太りました。
いやマジで。

ここまで読んで頂いて、そうなんですよ、私に出た副作用って、どれもすっごく地味なんです。
地味~にキツイ。
脱毛が少なかったから、目に見えるものってほとんどなかったんですよ。
腰痛とおしっこ痛いのが一番キツかったですよ。
抗がん剤の副作用って慣れるものでなく、蓄積していくものなので、どんどんキツくなりますしね。

あまりに地味~にキツかったので、小ボス先生の外来予約してグチってきたのもこの時期です(笑)
抗がん剤は化学療法科でしたので、大中小ボス先生たちがいる消化器外科ではないので会わなくなるんですよね。先生たちに。
もちろん化学療法科の先生も良い方でしたよ。

科が変わるとほんとに先生たちに会わなくなるので、しかも3か月以上、なんか先生たちに忘れられてるんじゃないかって錯覚もしますが、そんな事はなかったですね。
小ボス先生と話をしていたら、電子カルテ見て頑張ってるなぁって思ってましたよって言われて、なんだかほっとしました。
化学療法科と消化器外科でカンファレンスなんかもしていたみたいですし。
私の場合、ここ何年かで一番くらいに大きいがん、だったらしいですからね。

ある時中ボス先生に、この抗がん剤治療は最強で最新だけど、体力使うから若くないとできないって言われました。
確かにそうですよね。
自分でもよくのりきったな、と今になって思いますもん。
6回で1クール。
効果がもうちょっとだからあと1クールやろうかって言われても、絶対断ってますね。
最後の1回あたりは、もういいもうヤダもうやんないって先生にグチってました。
さすがの私でも。
しばらくはやりたくないですよ。
キツかった記憶がもうちょっと薄れるまで、やんなくていいです。
実際、術後の抗がん剤なしになって、嬉しいやらほっとしたやら。
いろんな理由がありますが、術後、必ずしも抗がん剤やる訳ではないんですよ。

それで結果見た目でもがんが小さくなって、びっちり骨盤にくっついてたのが隙間ができて、さあ手術できるってなったので、抗がん剤もやったかいがありましたけどね。
これもやってみなきゃ分からない。
大変です。

そうそう手術終わって点滴の針抜いたら、一本の血管に3か所続けて針刺した痕があって、それが2か所もあって、どうも抗がん剤で血管がやられてて、針刺すの苦労したらしいです。

実際、抗がん剤治療を外来でしている方、すごくたくさんいらっしゃいます。
基本外来なんですよね。抗がん剤治療。
私は最初の2回は入院してやりましたけど、家がちょっと遠くて何かが起きた時すぐに病院に来れないからですけど。
それ以降は外来でした。
量が多くて時間がかかるので、オープンからクローズまでいましたけど、外来でできるんですよ。
症状がキツイ時に病院に行かなければならない時は、家族に車運転してもらって病院行きました。
家族の都合もあるので、それほどキツくない時は自分で電車乗って病院行きました。
46時間かかる点滴はしたまま家に帰ってきます。
ポシェットに点滴入れて。

早くがん細胞にだけ攻撃をする抗がん剤ができないかな~と思います。
良い細胞まで攻撃するから副作用が出るんです。
研究者のみなさんマジで頑張って!


コメント(0) 
共通テーマ:日記・雑感

手術ってこんなんって話。 [徒然日記]

すべて私の場合はねって話ですので、あしからずご了承くださいませ。

手術、特に全身麻酔の手術ってした事ないと想像しずらいですよね。

想像できないけど一番知りたい!ってのは、やはり麻酔から覚める瞬間でしょうか?(笑)

一体どんな感じ?
ドラマで見たような感じ?
などなど。

また幻想を打ち砕くようで大変心苦しいのですが、あれですよ、手術終わってベッドで目覚めて好きな人が手を握ってる、なんてシチュエーション、まずありえないです。はい。

カメラのドアップで目覚めて数回瞬きしてって美しいシーンではありますが、まず全身麻酔の手術後、病室のベッドで目覚める事はありません。

ではどこで目覚めるのか。

病院で違いはあると思いますが、私がいた大学病院では、麻酔は手術室のまま目覚めます。

まさに手術台の上です。

ではどんな風にか。

普通に名前呼ばれて、「ん?呼ばれた?」って感じで目が覚めると、まだ寝ぼけているような状態のまま、周りがわさわさと動いてます。

目が覚めてから、人工呼吸器の挿管されてた管も抜きます。
なので目が覚めた直後はまだ管入ってます。
これ実はちょっと苦しい。

それからわさわさといらないものでまだ身体にくっついているものを外して、まだちょっと寝ぼけた状態だけど、ストレッチャーというかベッドそのまま動く状態にして、そっちにいち、に、さんで移動させられて、そのまま病室だったりICUにさっさと移動です。

はい、まだ家族にも会えませんね。
感動の目覚めはございません。
残念です。
チームの先生もいなかったよな、たぶん。

落ち着いた移動先でも先生は基本いなくて、看護師さんたちだけかな。

さすがに最後にガッツリ12時間手術した後は、先生の顔も見ましたけど。

手術の間何が起こるか分からないので、必ず家族が病棟で待っているものなのだけど、
私の場合、朝一で始まった手術でしたけど、終わったのが何しろ夜中だったから、
家族はいたのはいたのだけど、終電になくなる前に帰っちゃったんですよ。
なので、遠くで中ボス先生が、「アレ?〇〇さん(私の名前)の家族は?帰っちゃったんだっけ?」って会話が聞こえてきました(笑)

小ボス先生が「誰か分かる?もう(夜中の)12時過ぎてるよ」って話しかけてきたので、大きく頷いたのは覚えてます。

なので翌日まで病院関係者以外と会ってません(笑)

2時間程度の手術も3回ほどしてて、最後が12時間。
目の覚め方はそんなに変わらなかったかな~?
「ああ、手術終わったんだ」って自覚するのにちょっと時間かかったくらいで。

男性の方が多いらしいですが、手術終わって目覚めた時にパニックになる方いるそうです。
自分が置かれている状況が分からなくなって。

私自身があまり大手術をしたという自覚がないので、アレなのですけど、
一番それらしいなと思ったのが、点滴の数ですかね。

右手に2本、うち1本は輸血用かな。
左手にも2本。うち1本は動脈用。
あと首筋に2本。かなり太い針で、どれも麻酔かかってから刺すんですけど、糸で首元に止まってました。

この首のやつで、ようやく大変だったんだなぁってぼんやり思いましたね。
すぐに点滴が効くように首に刺すのは事前に聞かされてはいましたけど。

この手術中の点滴だけで4キロ体重増えました。
4キロでよ、4キロ。
その分点滴入ってるんですよ、身体に。
すげー。ただすげー。
そして4日くらいかけておしっこで出ていきます。
1日1キロくらいずつ体重減りました。

あとドレーンか。
ご存じの通り、術後、体内に溜まるいらない汁を体外に出す管ですね。
私は骨盤底のやつだったので、右足の付け根のすぐ上くらいに入ってました。
これも糸で止まってたはず。
抜くのは簡単です。
糸切ったらすーって抜けちゃいますよ。

それより、せっかくドレーン入ってたのに、そこからあんまり出ずに、重力のまま自分の穴からばんばん出ちゃってそっちの方が大変でした。
吸収するやつで受け止めきれなくて。
いまだにまだ出てるし。

あと聞いた事あると思うのですが、手術翌日から歩け歩け言われるって話。
だいたい合ってます。
病気や手術の種類によってもあるとは思いますが、私は翌日朝からせっせと歩いてトイレ行ってましたねぇ。
12時間の手術の翌日でも歩けるなら歩いて~ってなりましたから。

今は術後の痛み止めも効いているので、まぁひーひー言いながらですけど、歩けます。
これも男性の方がヘタレらしいですよ(笑)
女性は痛い痛い言いながらも結局歩くって。
男性は看護師さんに「もうダメ」って言って歩かないんですって。

歩かないと内臓が動かなくって腸閉塞になりやすかったり、一日ベッドから動かないだけで相当身体弱りますからね。特に足が。
痰も出ずらいし、免疫力とかも違うんじゃなかったかな。
とにかく動きましょう。
まぁ厳しい先生や看護師さんが鬼に見えるみたいですけど(笑)

痰と言えば。
手術時間が長ければ長いほど、痰がたまります。
仕方がない事みたです。
で、それが術後、出ます。
勝手に上がってきて出ます。
私、痰の出し方、分からなかったんですよ。
出した事ない。
いやー、パニくりましたね。
苦しいのに出し方分からなくって、看護師さんに出してって言われてもどうやっていいか分からなかったですから。
しかも過呼吸も起こしてたみたいで、これが一番キツかったかも。
しかも2回あったしで。

あと、人工呼吸器の気管内挿管、これも入れてる時間が長ければ長いほど声嗄れます。
天龍もびっくりです。
2週間で治るって言われてたのに、結局1ヶ月かかりました。

シャワーは比較的早く入れますよ。
点滴してても。
4、5日後くらいだったかな?
あれ?ドレーンってどうだったかな?
傷痕、シャワーでキレイにする方が良いみたいです。

切った傷痕ですが、比較的細いですね。
だんだんキレイになると細いのが分かるというか。
今回、私ヘソの上から恥骨のところギリギリ切れる限界のところまでガッツリ切ってますが、傷痕は意外と分かりずらいですよ。

あと、剃毛!
もちろんしてますが、麻酔かかってからやってくれるので、恥ずかしい思いはしてません(笑)
でも結構適当な剃り方ですよ。
まぁ毛が短きゃいいかって感じで。

確かドクターXでは切ったところホッチキス(もちろん医療用)で止めてましたけど、私は毎度接着剤でしたよ。
中は糸で縫ってますけど、溶けちゃう糸なので抜糸もないです。
一応、術後しばらくはガーゼ貼ったりしてますけどね。
汁出てくるので。

このガーゼは回診で先生が交換したり、時に看護師さんがしたりするのですけど、
女性の看護師さんはガーゼを止めるテープがピンクだったりするのですよ。
定番は白。
でも小ボス先生が水色持ってましたので、日替わりでいろんな色でガーゼ止まってて、ちょっと面白かった。

手術と言えば、T字帯ってイメージあったのでけど、私一度も使っていないので、どんなものか分からず終いでした。

手術中はもちろんすっぽんぽんですけど、手術台に上るまで自分のパンツはいてました。
手術着は着て行くんですけど、下はパジャマのズボンはいててもOKでしたし、寒ければカーディガン着てても良かったし。
どうせ最後は脱ぐので。

そう、手術直前に、本人の同意書へのサインがあるのですよ。
内容の確認と、サイン。
事前にいろんな書類にサインしてても、最後に手術室の前でサイン。
今はそういうところ面倒なくらい。

なので、手ぶらで行くのですが、メガネだけはギリギリまでしてました。
何にも見えなくなっちゃうのでね。

あとよく聞くけどってなんでしょうかね。
腹帯(ふくたい)は術後に巻く腹巻みたいなもんです。
これ巻いてると安心です。
何もないとすーすーしてゆるゆるなので不安な感じです。
でもすぐにジャマになってするの止めちゃうんですよ(笑)
寝てると上がってきちゃうし。

硬膜外麻酔って大きい手術の麻酔というか痛み止めですが、背中に入れるやつ。
これすごい効くんですけど、私もお知り合いの姉さんも、ちょっと効き過ぎじゃ?ってなりましたね。
姉さんなんて幻聴と幻覚出たって言ってて、ひーって。
私もお尻とか足が痺れちゃって。
“まやく”と呼ばれるだけの事はある。
すごい効きます。
これするかしないか選択だったと思います。

外科に入院して思ったのは、とにかく人の出入りが激しいです。
術後の経過が良ければ、ばんばん退院させます。
それこそバッサリいっても2週間くらいで出れます。
おばあさんの中にはあまりに早く退院話が出るので、逆に不安になる方もいるくらいです。
気の強い方で、痛いうちは絶対帰らないって頑張る方もいらっしゃいました。
でも本当に痛いのはせいぜい数日。しかも日一日と痛みは良くなります。
術後1週間もすればかなりしっかりするので、何もなければ早くおうちに帰った方がいいですよね。

入院が長くなると勘違いしそうになるのですが、病院は日常ではありません。
慣れちゃうとつい日常かなと思いがちなのですが、違います。
おうちに帰ってこそ、日常なんです。
これは忘れない方がいいなと実感しましたので、もし入院のご予定がある方にはアドバイスです。

ま、2週間もいれば飽きちゃってすごく帰りたくなるんですけどね。
毎回。


コメント(2) 
共通テーマ:日記・雑感

お気に入りの先生 [徒然日記]

タイトルで内容バレそうだな(笑)

入院生活、想像以上にヒマです。
本当に具合いの悪い時以外、テレビ見る事以外やる事ないほど、ヒマなんです。

楽しみというかヒマつぶしというか、テレビは朝から晩まで見ちゃいますが、テレビカードという強敵がおりまして、1枚1000円で購入してピッと挿さないとテレビ見れません。
しかも一日つけっぱなしにしてたらカード終わっちゃいます。
どれだけこのカード屋に貢いだことか(涙)

親が洗濯物持ってきてくれるのを、あぁやっと会話ができる、と心待ちにするくらい、ヒマです。

それはさておき。

そんなヒマな入院生活で、私が個人的に楽しみにしていたのが、朝晩2回の先生たちの回診です。

私がいたところは、主治医というのではなく、チームが担当していました。

だいたい5人~6人かなぁ。
直腸のがんですから、チームは大腸班。

そのチーム、簡単に説明すると、大ボス、中ボス、小ボスに、若い先生が2人くらいついてます。

若い先生たちはまだ専門が決まってなかったりとかして、頻繁に入れ替わったりもします。

大ボスはおっさん先生で、大腸専門。
明るくて軽~い感じでしゃべるんですが、どうも会話のキャッチボールが暴投ぎみなのが多くて、なかなか会話を成立させるには慣れと技術が必要(笑)
よく話題があっちこっち飛んでく(笑)
そして致命的に字がヘタクソ(笑)
説明してもらった書類、あとで見返すと全く読めなかった(笑)
外来担当が多く、お昼すぎくらいに外来棟ですれ違った時には、口から魂抜けかけててようやくひっかかってる、みたいな状態でふらふら歩いてた(笑)

中ボスもおっさん先生で、最終的にこの中ボスが主治医的立場になってましたが、この先生は大腸専門ではなく、内視鏡も胃カメラも大腸カメラもできる、過去の研究に食道があったりと、ちょっとよく分からない感じ。
泌尿器にも詳しかった。
研究職ちっくな雰囲気もあったりして、でもいかにもお医者さんって感じもします。

小ボスはまだ30代半ばの若い男性の大腸専門の先生。
ストーマも専門ぽい。
よく話すし、よく聞いてもくれて、マメでよく気が付いて、大ボス中ボスがやらないような書類作成なんかもこなします。

基本、判断できるのは、この大中小ボス先生までなのかな。

ほかに若い女医さんなんかもいらして、この方まだ若いのにしょっちゅう心配して、回診の前とか様子見に来てくれたりとかして、良い先生です。
患者さんには手術しやすくする為に痩せろって言ってるのに、先生たち(大ボス&中ボスの事と思われ)がどんどん太ってく、と私にグチをこぼしてましたよ。

気づきました?
どの先生がお気に入りの先生か。

はい、小ボスの先生です(*^^)v

中ボスも親身になってくれる大変優しい先生で助かってますが、おっさんはおっさん。
小ボスはなんといってもまだ30代半ば。
入院患者ネットワークで教えてもらったところによると、私より5歳ほど年下と判明。
私に対する態度は、あれと一緒よ、会社でさすがネエさん!、ネエさん強い!、ネエさんなら大丈夫!とか言ってくる、ちょっと年下の部下というか同僚というか後輩みたいのがいるでしょ。
あんな感じ。
〇〇さん(私の名前)自分で分かってらっしゃるから~、さすが〇〇さん!、なんて感じでね。

そんなお気に入りの先生がいるチームが、朝晩2回やってくる。

これが楽しみじゃない訳ないじゃないっ!

といっても、毎回全員が来る訳ではないんですよ。
全員で来る時もあれば、3人だったり、1人だったり。
来てみないと誰が来たか分からない。
だからお気に入りの先生が来たとなると、ちょっと嬉しくなっちゃうんです。

当然、こちらはヒマを持て余しているので、何かちょっと話でもしたいなぁ、なんて機会をうかがってる訳ですが、難しいのがいわゆる世間話をするタイミング。

入院してるとはいえ、ぶっちゃけ回診しか先生と話すチャンスがないので、治療に対する確認とか聞きたい事とかこの時しか直接聞くチャンスがないんですよ。

まぁこれが、患者と先生とのコミュニケーション不足って言われる所以なんでしょうけど。

見ていて、おばあちゃんになると、短い時間で先生たちとうまく会話できないんですよね。
先生たちから必要な事はもちろん言ってくれるけど、おばあちゃんが聞きたい、したい会話にならない。

なのでこっちが何か大事な事を聞きたい時はそれが優先になっちゃう。
忘れず聞かなきゃってかまえるし。

さらに、来る先生たちの組み合わせってーもんもあって、
大ボスの手前、中ボス、小ボス、さらに若い先生も、大ボスのジャマにならないように、発言を控えてるんですよ。
先に大ボスがしゃべる。
次が中ボスって具合いに。

あとちょっと面倒だなって感じたのは、小ボスは大ボスの舎弟って感じなのだけれど、中ボスは毛色が違う。
なので大ボスは来なくて、中ボスと小ボスが来た時は、微妙にかみ合わなさがあったりしてね。

それに、私が小ボス先生がお気に入りなんてバレたら、それそここっ恥ずかしくて、回診が地獄になるじゃないですかー。

その気持ちを隠して(笑)、回診を楽しまなきゃ。

まぁ、前に同部屋になったお姉様が露骨にこの小ボスの事を気に言っており、私のところに回診に来るたびに、隣のベッドから話しかけて、明らかに私あなたの事気に入ってます、が分かる会話をしていて、ちょっと面白かった。
というか、やーいやーい私のチームの先生だーいって気持ちだったかな(笑)

その方はがんの大先輩だったようですけど、場所が違っていて担当チームが別だったので。
あれは相当気に入ってたよな。
露骨に好き好き光線出してた。

何が言いたいかというと、先生を気に入ると、入院生活に張りが出ます!
私は良い先生に恵まれた方だと思ってます。
個人的に外科医ってさっぱりした人が多いとは思うんですが、会話も弾んだ方がいいじゃないですか。

お隣さんから先生と患者さんの楽しげな会話とか聞こえてきたら、純粋にいいなぁって思いますもん。

小ボス先生と世間話する機会、難しかったなぁ。
土日とか病院がお休みの時に小ボス先生一人で回診にくるなんて事もあったけど、結局、調子はどうとかの会話だけになっちゃったりして。
なんかちょっと急いでいる感じだと会話もさっと済ませちゃったりして。

一番しゃべれたのは、ちょっとした報告というかトラブルがあって、入院中じゃない時に、外来を予約した時かな。
もちろん予約はこの小ボス先生ご指名でね。
わざと遅めに行って午前中のラストの患者になったりして、後がつまっていない状況を作って、そこでようやくゆっくり世間話できたというか。
この時は抗がん剤治療中だったから、地味ーにしんどい事をグチってしまいましてね。
でも小1時間ほど世間話できたかな。

先生と話せるとすっきりできるんですよ。
安心感というか。
もちろん、入院中だろうと、外来だろうと、話がしないので時間をくださいって言えば、それを無視する先生はいないから、堂々とそういえばいいのだけれど。
過ぎていく入院生活、なかなか先生も看護師さんも忙しく見えちゃって、難しいのですよ。
特に謙虚なおばあさんや、年を取るとどうしても会話を理解するのに時間がかかったり、反応が鈍くなったりして、うまく先生とコミュニケーション取れなくなるのよね。
そんなもんだから、看護師さんが優しく根気強く会話をすると、もっと先生と話したいと、涙ぐむ方を、時に怒る方を、何人も見ました。

今思い返すと、一番最初にこの大学病院に入院して説明とか受けた後に、さらに詳しい話をしてくれたのが、この小ボス先生でしたね。
こっちから頼んでいないにも関わらず、時間を作って、夜だったと思うけど、なんかたくさん話した記憶があります。

というか、腸閉塞の怖さを淡々と話された気がする(笑)
ストーマの説明をはじめてされた後だったんじゃなかったかな。確か。

いやマジで腸閉塞怖いから。

外来しかなくなった今、小ボス先生と会う機会がなくて寂しいなぁ~と。
中ボス先生の外来はあるけれど、どんなに優しくて良い先生でも、おっさんはおっさん(笑)

さて、入院以外で小ボス先生とお話できる機会、なにかないかなぁ~。
もっとイジりたかったなぁ~。

と、思う訳です。


コメント(0) 
共通テーマ:日記・雑感

ストマちゃん [徒然日記]

私は親しみを込めて「ストマちゃん」こう呼びます。

正式にはストーマのようですが。

いわゆる人工肛門、そして人工膀胱の事。
専門用語だと、人工肛門がコロストミー、人工膀胱がウロストミー。
私は両方持っているのでダブルストーマ。
ストーマを持っている人の事をオストメイト。
多目的トイレでお腹に十字のバッテンがついているの見た事あるかもしれませんが、あれはオストメイト用って印。

私の場合、
右にあるのが人工膀胱のウロちゃんでストマ1号。
左にあるのが人工肛門のコロちゃんでストマ2号。

呼び方は様々ですけど、可愛いわたくしの身体の一部です。
お名前つけて可愛がってる方もいらっしゃるそうですよ。

パウチ袋取り替える時にお風呂の中でその姿を見ると可愛いんですよ~(^_^)

それはさておき。

そもそも直腸にでっかいがんがあったので、これはキレイさっぱり直腸ごと取っちゃいました。
ちっちゃければそこだけ取って、自分の肛門につなげて元通り、なんて事もできるのですけどね。

私はそういかなかったので、必要になってくるのが、直腸と肛門の代わりをするもの。
それが人工肛門なんですが、みなさん見た事ないですもんね。
普通、家族にオストメストでもいない限り。

直腸ないので、うんちょを溜められません。
肛門につながってないので、自分でうーんといきんで出したりもできません。

なので、腸をちょきんと切ったところを身体の外に直接だして、そこからうんちょが出るようにします。
その身体から外に出た部分が、ストーマなんです。

私はS字結腸をストーマとして身体の外に出しています。

大きさは中くらいのカリカリ梅くらい。色はキレイなピンク。
おヘソより下、一番腹が出るところの左側にあります。
真ん中に穴があってそこからうんちょが出てきます。
もう自由落下です。
勝手に出てきます。
なのでそこにパウチ袋を貼って受け止めています。

慣れてくると、うんちょもおならも腸をたどって出てくるのが感覚で分かるんですよね~。
まぁ直前に、ですが(笑)

むかーしむかしはこのパウチ袋の性能の問題でいろいろトラブルがあったようですが、
うちの祖父もそのむかーしから人工肛門だったので、少し話は聞いていました。
今はそこそこ良いものが流通していますので、生活する上でのトラブルはほとんどありません。
まぁ改善の余地はまだまだいくらでもありますが。
あと外国製を使ってます。
日本人が作った方が配慮が行き届いてより良いものが作れそうな気もしますが、作っても採算が取れなければ企業は作らないですからね。

肌に当たる部分が皮膚保護材になってて、さらにそれがシールみたいにペタッと貼れます。
ストーマが入るだけの穴を自分で開けるタイプが支流なのかな?
どだろ。

穴が大きすぎるとうんちょが直接肌についちゃって肌荒れしちゃうんです。
だから開ける穴はストーマギリギリの大きさがいいんです。
ストーマ自体は腸の一部なので、腸はもともとうんちょの通り道なので荒れたりはしないんですよ。

これハサミで穴丸く切るので、ぶきっちょな方はちょっと大変そう。

人工膀胱の方もほぼ仕組みは同じ。

私の膀胱は基本無事だったのだけれど、お腹の中を切ると膀胱につながる周辺の神経も切ってしまい、膀胱はあっても、自分の意志でおしっこ出せなくなっちゃうんだそうで。
子宮がんなんかで子宮を切るなんて場合もこれと同じ事起こるそうですよ。
これは選択だったのだけれど、自分でおしっこ出せない、つまり自分で管つっこんでおしっこ出すか、勝手に出てくるストーマにするか。
あと、狭いお腹の中で、膀胱だけ避けてがんを切るって大変らしく、ようはすぽっと全部取っちゃう方が手術が簡単にできるってのもあったんですよね。
簡単な方が先生も私も負担が少ないし、まぁ再発の確率とかもあったんですけどね。

すごいなぁと思ったのが、なくなった膀胱の代わりをどうするのかって事なんですが、
なんと血管などつながったまま小腸をちょいと切って拝借し、おしっこ用のストーマを作っちゃう事。
何言ってるか分かんないでしょ。
私も最初分かんなかったよ。
絵で説明されるまで。

こっちは小粒のカリカリ梅くらいの大きさ。
人工肛門のストーマとおヘソを挟んで対象の右側。
これも勝手に出てくるおしっこをパウチ袋で受け止めます。

みなさん1回で出るおしっこの量って知ってます?
あと寝ている間にどのくらい溜まってるか、とか。
知らないですよね。
私もこうなるまで知りませんでしたもん。

結構出るんですよ。
人によってはありますが、1回に多いと300ml~500ml近くになる事も。
少ないなと感じる時でも100mlとか150mlとか。
一晩だと500ml~700ml以上の時も。

だからすぐ袋いっぱいになっちゃうんです。
なので、直接肌に貼ってるパウチ以外に、その先にもうちょっと溜められる二つ目の袋があるんです。
それを私は腰から下げられるタイプのものを一生懸命探しました。
だって、病院からはレッグバッグ、いわゆる太ももにくっつけるタイプのものしかなかったんですもん。

いやー、これが一番参ったかも。
ゴムで太ももにくっつけるのはちょっと普通の生活考えると許容できなかったんですよ。
だってゴムなんてかゆかゆになっちゃうじゃん。
しかもピタッとタイプのズボン無理じゃん。
すげージャマじゃん。

ヒマな時間使ってネットで調べてたら腰から下げるのを売ってるのが見つかって、とりあえずコレ!って感じで購入しましたよ。もう。

あ、寝ている時は安心安全なもっと量が入るタイプのを使ってますけどね。
安眠したいので。

変な言い方ですけど、ストマちゃんたち、可愛がればその分応えてくれるって思ってます(笑)
中には、なかなかストマちゃん触れられなくてキレイに洗う際、苦労する方がいらっしゃるそうです。
まぁ身体の外に出た腸を触る訳ですから、慣れないと怖いのは分かりますが。
でも柔らかくてプニプニしてて可愛いですよ~。

パウチ袋は製品にもよりますが、数日で貼り換えます。
私は面倒なのでお風呂でペリペリっと剥がして、出てから落ち着いて貼ります。
お湯でシールの部分がはがれやすくなるんですよ。

ぶっちゃけ費用かかります。
ですが、ストーマ持ちになると障がい者手帳申請できるんですよ。
1つで4級、2つで3級。
すると装具用の費用ももらえるんです。
申請をして、金額の上限も決まってますが。
助けにはなります。
もちろん申請しますよ。費用も含めて。
会社の人事のおっさんに報告したら、今までちゃんと税金払ってるんだからもらえるものはもらえとアドバイスされました(笑)

ひとつだけ先生に言いたい事。
ストマちゃん、1号と2号の距離をもう1cmでいいから離してくれてたらなぁ。
パウチ袋が重なっちゃうですよ!
真ん中で。
先生、絶対そこまで想定してない。
貼ってみてはじめて気づいた。
重なる~~~。

重なると漏れにつながっちゃうので、ちょっと慎重になります。
漏れが一番困るトラブル。
だってねぇ、中身が中身だから。

ずっと見てると、まぁ感覚でも分かるけど、どっちのストマちゃんも動きます。
見て分かるほどに動きます。
すごいね、人間の身体って。
あぁ生きて動いてるんだって(笑)

参考までに。
私の場合、骨盤内臓器全摘出して、ストーマ2つ作って(元々使ってたストーマ1つを埋め戻して新しく作った)、とにかく手術に時間かかったんですよ。
12時間ですって。12時間。
そもそも骨盤内臓器全摘出ってお腹の手術で一番くらいに大きい手術のようなので。
そのくらいかかるんだね。
しっかし先生たちは12時間もどうやってるんだろか。
休憩あるん?

そのあたりは追々。
先生の休憩は知らんけど(笑)
いつか聞いてみたいわ~。

そういえばドクターXでも若い子の骨盤内臓器全摘出って回あったわね。
まぁ大門美知子はうまい事やってたはずだけど。

こんなんでちょっとはストマちゃんの事身近に感じて頂けたら嬉しいわ~。
ホント可愛い子たちよ。
本来お外に出なくていいのに、お外でお仕事してくれているのだから。

ちょっと手間は増えたけど、特別大変な事なんて何もない。
なんか最後にメリット話しときましょうか(笑)
トイレ、もよおさないので渋滞余裕、映画の前に時間なくても余裕、コンサートは暴れるからダメか、とにかく漏れそう、トイレ~トイレ~とはなりません(笑)
パウチ袋がでっかい愛で受け止めてくれている間はねっ(^_^)


コメント(7) 
共通テーマ:日記・雑感

ベテラン看護師の斜め上 [徒然日記]

さて、病棟には20代前半かと思われる若い女性の看護師さんが多いですが、
中には20年30年と看護師を続けてらしたベテランの方も、当然います。

ストーマにとても詳しい30年選手と思われるベテラン女性看護師さんが最初からずっとついていてくれていたのだけれど、こちらがうーんうーんと悩み相談しようと決心して、あれこれどう言い出すか迷った案件について、
とっても斜め上の回答をしてくれる時があるんですよ。

病院によっていろいろでしょうけど、いわゆる全身麻酔の手術となると、いろいろお約束みたいのがあるんです。

まず、ヘソ掃除。
そのまま。看護師さんが前日にオリーブオイルとでっかい綿棒持って、来てくれます。
文字通り、綿棒でおヘソをくりくり。
他人にやられるとこそばゆい(笑)
それでシャワーでキレイにするんですね。

それと、手術後は翌日の先生の朝の回診でOKが出るまで、酸素吸ってなきゃならんのですよ。
ドラマとかでよく見るアレですね。
緑色じゃなくて透明のだったなぁ。
あと鼻管も入れたままの時もあったなぁ。

んなもんだから、とにかく1~2時間くらいの簡単な手術だとしても、翌日の先生の回診まではベッドから動けないんですよ。

そこで登場となるのが、おむつ。

おしっこは管が入っているので、心配ご無用なんですが、もちろん下剤飲んで腸は空っぽだとしても、おむつは必須アイテムなんですよねぇ。

でね、これが最初、どうしても自尊心がジャマをして、許容できなかったんです。
で、ベテラン看護師さんに嫌だなぁという相談をしたんですが。

返ってきた答えが、「私も検査の時とか使ってるよ。これ便利なのよ、服汚さなくていいし。」


・・・うーん。
言い返せなかった。
使ってるのかよっ!って心の中で三村風のツッコミ入れてたわ(笑)

でもなんかそんな会話した後から、まぁ使ってみっか、って。

あのね、下着汚す方がイヤかも。
今ならそう思うわ。

もしどっかの穴から何かが出てしまった事を想像すると、おむつはいてた方がいいっす。

パンツもパジャマもシーツも、どっかの穴から出てしまった何かで汚れるなんて…。

ほらね、おむつはいてた方が良いように思えてきたでしょ(笑)

もちろん今は大人用の良いものがあるので、それですよ。

それと、このベテラン看護師さん、ストーマからのおならの件も相談したんです(笑)

病棟に入ってるコンビニで雑誌を立ち読みしていたら、鳴っちゃったんですよ。ストーマ。
ようは、おならが出た。
そこそこの音量で。

そしたら、隣にいた人が思いっきりこっちを見た訳ですよ。
病院内なので羞恥心とかほとんどなかったけど、ちょっと気まずいですよね。

で、相談したんですよ。
音が鳴るとバレちゃうって。

そしたら、人から見られたら、あなたもさらに隣の人を見ればバレない。
人のせいにできるでしょ、って。

確かにな!

さすがに声出して笑ったわ。
人のせいにするんですか。分かりました(笑)

まぁ袋の中に放つから臭いしないし、音なんて一瞬だからな。

そんなテクニックを身に付けた訳だけど、ストーマ作成からすぐ退院前に外出許可で映画を見に行ったんですよ。
すぐ近くの映画館に。
その時見たのは「小野寺の弟・小野寺の姉」。
映画の中盤から後半にかけてかなぁ。
BGMもないようなちょっと姉弟がシリアスになったシーン。
ん?
お腹がグルッといったかな?

はっ!
ヤバイっ!
これは屁だ!

いやー、さすがに静かな映画館で大音量でする事もできず、他人のせいにする事もできず、両手でストーマ押さえ込んだね。

ストーマの穴を押さえるとほとんど音鳴らなくなるのよ。
いわゆるすかしっぺ。
これが正しい音の抑え方ね。

このベテラン看護師さん、お母さんみたいで、そう言ったら「せめてお姉さん」と怒られた(笑)

とにかく、すごくお世話になって心強い方です。

入院して思ったのは、看護師さんたちは看護しているというより、介護しているといった方がいいんじゃないかって。
百戦錬磨の看護師さんたちは、たくさんのお年寄りの方や本当に動けない方の面倒も毎日見ているので、本当に大変だなと頭が下がる思いなのと、時にこちらが予想しない斜め上の回答をいただけるので、大変尊敬しております。

今、男性の看護師さんも増えてきたよ。
女性が男性の看護師さんに面倒をみてもらうにはどうしても越えられない壁もあるけれど、私はあまり気にしない性格なので比較的楽チンです。
もちろん頼めば女性看護師さんだけにしてもらう事も可能。

経験上、男性看護師さんの前でズボンを下すのは簡単だけど、パンツを下ろすにはひとつ覚悟が必要よ。

看護師さんとの良い出会いも必要だわね。


コメント(4) 
共通テーマ:日記・雑感

休職1年記念に [徒然日記]

どうも、こんにちわ。
久しぶりに書いてみようかと。
まぁ気まぐれな近況報告です。

タイトル通り、昨日で休職1年になりました。
ツイッターの方でちらと書きましたが、現在がん治療の為の休職をしております。

大腸内視鏡で直腸に10cmほどあるでっかいがんが見つかったのが去年の9月でして、
それから転院、ストーマ作成、放射線治療、抗がん剤治療、手術と経まして、
今は悪いところをすっかり切ってもらい、のんびり回復に時間を費やしているところです。

まぁ、悪いところを取る為に良いところも多少犠牲にはしましたけど。

細かい話を書こうかとも思っていたのですが、機会を逃しました。
なので、思いついたものでも書こうかと、適当な感じです。

まず、直腸がんであった事は一切隠していません。
ツイッターで書いてしまったほどですから。
言ってない人はいるけどね。

それから、がんになると価値観が変わるとか、まぁ世間ではいろいろ言われていますが、
これも一切変わってません。断言します。

突然良い事をしようとか、世間の役に立とうとか(←これはまあ立った方がいいけど)、
急に悔いのない人生を、とか悟ってないです。
今まで通りです。
仕事は休んでますが、仕事よりバンドの追っかけしたいし、好きな映画はちょっぴりムリしてでも見て行ってるし、好きなもの食べてるし、お酒も飲んでるし(笑)

のんびり回復って先ほど書きましたが、ようはとてもヒマ人です。
テレビ見る事くらいしかやる事がない!
ワイドショーには詳しくなりましたよ~。
ほとんどテレビ見ていなかった人間が、日がな一日テレビ見ているんですから。

テレビネタとしては、ドラマあるあるで、がんの告知を受けた人が、
医者から、あなたのがんはステージ何です。
なんてシーンよくあると思うんですが、あれは実際ありませんね。
全員が当てはまるかは分かりませんが、がんを切って、病理解剖ってのに出して、ちゃんと分析しないと転移しているか分からないので、ステージ分かりません。
手術してしばらくしてから、ステージ何何でしたって言われますよ。

それと、ストレッチャーに乗せられて、家族に手なんか握られて頑張ってねなんて感動のお別れをして、いざ手術室へ、なんてシーンも、私がいた病院ではありませんでした。
自分で点滴棒ガラガラ引っ張って、自ら歩いて手術室まで行きます。
髪の毛入れるゴムついている被るやつもはいって手渡されて自分で被って、手術台にも自分で寝ます。
手術室も機械とか物で雑然としているし、ドクターXに出てくるみたいなちょーキレイな手術室とは大違いです。

あ、病院が大学病院だったので、部長の総回診ってのはありましたね~。
初めて総回診体験した時は、うわ~白い巨塔みたいだ~って思わずツイしちゃいましたから(笑)
ほとんどは10秒ほど、はいしか言わないみたいな感じですよ。
部長さんは専門違いましたし。

最後の手術ですっきり全部取っちゃった際に、ダブルストーマ持ちになったので、そっちのあるあるなんかも書けると面白いかな、とも思うので、それは後々。

外科医の先生の面白話とか、検査あるあるとかも面白いかな~。
外科医ってさっぱりしてるなぁと思ったエピで、主治医は一人じゃなくてチームなんですけど、その中の一番ボスが、私が放射線治療の効果がなかった時、70%は効果があるって言ってたのにそれにあぶれて、効果がでなかったのは私で4人目で、前の3人は抗がん剤治療でその後手術できて今でも生きてるよって慰められてますからね(笑)

ストーマはすごいって話をちょっとだけ。

いわゆる人工肛門と人工膀胱と両方持っている訳ですけど、
大腸のストーマはまぁぶっちゃけみなさんの肛門とほぼ同じ役割ですから、溜めとけないだけで。
ガスが出るんですよ。
おならですね。屁。
妹なんか家では片尻上げて放屁する訳ですが、ストーマでも似たような事できるんです。
慣れてくると、ガスや実(ようは、う〇こ)が出るのが直前になると感覚で分かるんですよ。
なので、片尻ならぬ、片腹上げて放屁するのが気持ちいいんです。
すごい音が鳴るんですよ。マジで。
これ公衆の面前では困るんですけど、自分でコントロールできないから。
でも普通のおならだって公衆の面前で音出したらアレなので、うまく誤魔化すしかないですね。
誤魔化し方ありますよ。
慣れてるベテラン看護師さんなんか斜め上の誤魔化し方伝授してくれますから。

あと、腎臓はすごいって話。
人工膀胱なので、こっちのストーマからは常におしっこが出ます。
ほとんど常にです。
すごいです。
こっちも溜められないので、出っ放し。
袋をお腹に貼って受け止めているんですけど、これを替える時、もうちょードキドキ。
おしっこの合間と合間を見計らって、ソッコーで拭いて乾かして貼る訳です。
正直、忙しいです。
あわあわです(笑)
じゃないとおしっこ出ちゃうから。
そうやって腎臓は常におしっこを作り続けているんですよ。
いや~すごい。

こういう話をして、ちょっとでもストーマの事知ってもらえたらいいなってのもあります。
私はオープンですけど、きっと周りに話せないでいる方もいるのではないかと思いますので。
今は良い装具があるので、それほど困る事もないんですよ。
気持ちの問題は別として。

そう、私、ほとんど悩まなかったんです。
悩んでも仕方がない事には悩まない。
これは同じがん患者でお知り合いになったお姉さんの名言。
「悩んでも三日」
私は悩んでも一晩、かな(笑)

こういう話に需要があるかは分からないですけど、独り言の徒然話ですから、気まぐれに気軽に書こうかな。

そんな休職1年記念です。


コメント(4) 
共通テーマ:日記・雑感

お久しぶりです 【独り言】 [徒然日記]

1年ほどブログ放置しておりました。

現在も、活動休止中とはいえ、SEX MACHINEGUNSは応援していますし、早く早くと思いながら復活を心から待っています。

そんで、時々、メンテナンスも応援しに行ってます(笑)

セトリはともかく、レポを書くのがしんどくなってしまい、しばらく触れずにいました。
まだその気持ちは変わっていませんが、少し落ち着きましたので、ご挨拶です。

過去の記事はアーカイブとしてもちろん残しておきます(*^_^*)

筋肉少女帯も、THE冠も、ライヴ行ってますよ~。


それから、前回の記事にもちろっと書きましたが、相棒からミッチーに興味が湧き、今ではミッチーの俳優業にすっかりどっぷりハマっています。

過去の作品もたくさん見て、さらにハマったと思います(笑)

音楽業の方にさっぱり食指が動かないのは、やはり好きなジャンルが違うのと、
ライヴに求めているものが違いすぎるからだと、最近悟りました。


サイドにありますが、Twitterは日常的にバンドの事もミッチーの事もつぶやいておりますので、ライヴのセトリなど気になる方は、Twitterの方をチェックして頂けると幸いです。

こっちは…。
本当に書きたくなった時にはまた参上するかもしれません(^-^)

それでわっ!


タグ:SEX MACHINEGUNS
nice!(3)  コメント(1)  トラックバック(0) 
共通テーマ:日記・雑感

今さらながら・・・。 【相棒】 [TV日記]

えっと…、報告しておきます。

現在、ド級にハマり中。


相棒 season 10 ブルーレイBOX (6枚組) [Blu-ray]

相棒 season 10 ブルーレイBOX (6枚組) [Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ
  • メディア: Blu-ray



相棒 season9 ブルーレイBOX(6枚組) [Blu-ray]

相棒 season9 ブルーレイBOX(6枚組) [Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ
  • メディア: Blu-ray



相棒 Season8 DVD-BOX1

相棒 Season8 DVD-BOX1

  • 出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ
  • メディア: DVD



相棒 Season8 DVD-BOX2

相棒 Season8 DVD-BOX2

  • 出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ
  • メディア: DVD



相棒 season 7 DVD-BOX 2(6枚組)

相棒 season 7 DVD-BOX 2(6枚組)

  • 出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ
  • メディア: DVD







ミッチー演じる、神戸尊に陥落しました。
しかも、今年になって、元日SP見てから。←めちゃくちゃ面白かったのがイケない。

で、あっという間に卒業なさっちゃいましたからねー。
神戸尊。
泣くに泣けない状態ではありますが。

キャラ萌えする性格なんです。あたし。
なので、ミッチーファンではないんですよ。念の為。

まぁ、ミッチーがめちゃめちゃファンを大事にしていて、未だに大きいホールで毎年ライヴをやっていて、それを知った時にゃ、驚いたのと同時に羨ましくてしょーがなくなりましたけど。

ほら、某ほにゃららマシンガンズってー人たちがぐだぐだだから。

そしてなぜか、10数年前に、はじめてMステかなんかでデビューしたてのミッチーを見た時のショーゲキ(笑)を思い出しました。
(なぜかこの人にはハマっちゃダメだ、という恐怖心があったのを覚えてます/苦笑)

まぁ、興味のある方は、寺脇康文さん演じる亀山薫時代は、S1~S7の9話まで。
ミッチー(及川光博)演じる神戸尊は、S7の19話~S10最終話までです。
ちなみに劇場版は、1が亀山薫、2が神戸尊となってます。
水谷豊演じる杉下右京は相変わらずです(笑)

そんな感じで。


nice!(2)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:テレビ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。